第17話 大切な友達

隼人と別れた翌朝。

最寄り駅で蓮と優雨ちゃんが待ってくれていた。

優雨ちゃんは2年生になって仲良くなった友達で、私のお姉ちゃんみたいな存在。

蓮は優雨ちゃん経由で仲良くなった友達。イケメンで、少し遊び人って感じはするけど、本当は誰よりも一途でとっても優しくて頼りになる。

「りあ、おはよう。」

二人とも背が高いから、小さい私が一緒だと兄妹みたいな感じになる。

最近は行事とテストで一緒に登校出来てなかったけど、ここぞという時は必ずいてくれるんだよね。

久しぶりの二人を姿を見つけた時、気を張っていたのかな。ほっとして、泣きたくなった。

「立ち止まってないで、早く行こうよ。遅刻するよ!」

優雨ちゃんが言った。

「りあ足遅いもんね。」

蓮が私のバックをもって歩き出す。

何があったか二人なら何となくわかっていたから待っていてくれたんだろうけど、

二人とも何も聞いてこなかった。

あえて何も聞かないでいてくれたんだよね。優しさが心にしみる。

優雨ちゃんは私が愚痴を笑って受け止めてくれて、苦しい時はそっと側にいてくれる。蓮は照れ隠しで「ただ知り合い」っていつもいってるけど、気遣いできて陰で支えてくれてる大切な人。

ほんとに感謝してもしきれない。

私には守ってくれる友達がいる。

蓮、優雨ちゃん。いつもありがとう。


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