第3話 最初で最後の異動(たまたま…)
異動から2か月が過ぎ、少し慣れてきたころ…。
デリケートな事なので書き方が難しいですが、3月11日の金曜日をむかえました。
茨城は震度6弱でした。
リアルで難しいことですから、今回その日の詳細は書きません。
気持ちが落ち着かない方もいるでしょう、つらい気持ちになる方も多いと思います。
ですので、いろいろと当日に経験したことは別の機会に冒頭に前振りをして書かせて頂きます。
荷崩れがいたるところでありましたが、奇跡的にけが人はゼロでした。
かなりのベビーカーとおもちゃが落下で破損しましたが、人的被害はありませんでした。
さて、翌週の月曜日。
出荷は全面停止。
火曜日 大手小売店舗様分のみ出荷。
水曜日 部品も含めてすべて復旧し通常出荷。
3日で出荷はもとに戻りました。
社長も含めて誰も褒めてくれませんでしたが、トヨタだって日産だってかなり復旧には時間がかかったのにね。
すごいことだったんですが…。
計画停電もありましたからね。
弊社のシステム室は埼玉県にありました。
私の前にいた部署です。
茨城は除外されましたが、
”埼玉は計画停電の範囲内”でした。
これって…。
IT&業務改善室、つまりシステム室には弊社の
”基幹システムのサーバー”
を置いていたので、
その基幹システムが計画停電とともに停止します。
つまり、「この会社のシステムが止まる」のです。
受注も入力できない、出荷もできなくなるのです。
これって…
大変なことです。
そんな中、出荷…?
はい…、出荷しました。
たまたま…
たまたま、システム室の販売物流系を担当していた人間が異動になり物流にいましたので。
たまたま ”そこ” にいたのです。
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