第16話sos
今、何かのスイッチが入れば襲われる状況で、もし妊娠でもしたら、それこそ取り返しがつかなくなる。
私はどうしたらいいか分からず、警察に相談した。
「はい。110番です。何か事件ですか?事故ですか?」
「あ、あの……レイ○……されました」
「それは、犯人はだれかわかりますか?」
「……お父さんです」
「それは家庭内のことでしょう?お母様にでも相談してください」
お母さんはアイツと離婚して、田舎に住んでいる。
アイツが言うには、心の病気で気に触ることをしたら家の一部や高い家電を壊していたらしい。
何が気に入らないのかはわからないが、キレると手がつけられないDV女と言っていた。
そいつから私を守るために親権はこっちにしたらしい。
「じゃあ、電話切りますね。……チッ、イタズラならもっとマシな嘘つけよ」
ガチャンと音を立てて電話が切れた。
嘘じゃない。
嘘じゃないのに。
お母さんの家の電話番号に電話してみた。
「はい」
「…………」
電話を切ろうとした。
「月子ちゃん? 月子ちゃんなの?」
「お、お……か、あ……さ……ん……た、す、け、て」
「今から行く。待ってなさい」
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