第3話 恋

結局のところ彼女への誕生日プレゼントはアクセサリーにした。


無難な選択でもあったが春翔がネックレスを誕生日に贈ろうと思ったのは瑠花(ルカ)はそう言った物を一切身に付けない子だったからだ。


少しづつ綺麗になってゆく彼女にどうしてもアクセサリーを渡したかった。




瑠花とは同じバイト先で出会った。

18の年代が集うバイト先は何となくスタッフ同士が付き合いだして周りも感化されて付き合う事が多い気がする。

春翔と瑠花も始まりはそんな感じだったのかもしれない。それでも互いに意識はしていたし春翔は瑠花の事が可愛いかった。




瑠花には咲希(サキ)という親友がいた。

咲希は同じ系列の他店で働いていて瑠花は元々その店から春翔の働く店へとヘルプとして来たのだ。


咲希の働く店は歩いて10分程の距離にあり、2人はバイトの終わり時間を合わせては原宿を散策していた。




咲希と居る時の楽しそうな瑠花を見てるのが春翔は好きだった。

 

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