第二十四夜 いわくつき物件
私の友人の松本さんから聞いた話です。
松本さんは不動産屋に勤める方で、現在は支店長もされてる方です。
松本さんがまだ若い頃、ある物件を担当したそうで、その物件がいわゆる事故物件だったそうです。
その物件は、数年前に自殺、その後も入居者が失踪、刺殺、自殺と数年の間に複数の事件が起こる物件だったそうです。
その物件に上京してきた女子大生が入居したそうです。
女子大生(川村さん(仮))が入居後も気にかけていた松本さんは何かあったらすぐに不動産屋に連絡してくれと伝えました。
しばらくして、川村さんから連絡が来てラップ音やうめき声が深夜聞こえると言われました。
川村さんは1ヶ月もしないうちに退去され、一度自分が住んでみてどうなるかやってみたそうです。
入居初日は特に異常なく生活出来たそうですが、しばらく日にちが経つと深夜、昼夜関わらずラップ音やうめき声と寝付けない日々が続き、生活するのも大変だったそうです。
そんなある日、松本さんがお酒を飲んで壁にもたれて眠っていると、やけに首に違和感を感じ目を覚ましたそうです。
何かに首を引っ張られるような感覚になり、松本さんは風呂場に行き、鏡を見ると首には紐の跡がくっきり残り、数日消えなかったそうです。
身の危険を感じ、松本さんは翌日退去したそうですが、その後も入居されても数日から数カ月以内に退去される人たちばかりだそうです。
お祓いをしても効果がない、あの場所には今でも次の被害者を生み出す邪悪なモノが居続けているのかもしれないと松本さんは言っています。
第二十四夜 いわくつき物件、終わりです。
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