第二十三夜 事故現場
平日のある日の夕方、大きな車同士の事故でパトカーや救急車が駆け付けていました。
片方の車は大破し、人の生存確認も大変な状況だったみたいです。
そんな中、多くの人が帰宅時間を迎え写真を撮ったり、動画を撮ったりする野次馬が増えてきました。
そんな中の一人に会社員の小池さんがいました。
小池さんはこんな大きな事故を見たのは初めてだったと動画を撮っそうです。
そんな動画を私たちの飲み会で見せてくれました。
「うんっ…」とその事故動画を見てて不可思議なモノが写っているのに何人かが気付きました。
大破した事故車の丁度真上に白い人影がスゥーと煙のように舞い消えていくようなシーンがありました。
何度再生しても、その部分は人影のようにしか見えない…皆がざわつきます。
「そんなの気のせいだよ…」と小池さんは言い、動画を見せてくれなくなりました。
それから、小池さんはどんどん体調が悪くなり、仕事も休業せざる得ない状態になり、ようやく動画を削除したそうです。
それからと言うもの、体調も戻り仕事へも復帰できるようになったそうです。
その後、この事故について調べると運転手の方が大破した車の中で亡くなっていたそうです。
おそらく、あの時の動画に写ったのは丁度魂が抜けて行く姿を捉えていたのだと思います。
事故現場や人身事故現場など、興味本位で撮られたりする方はいるとは思いますが、不可解なモノが写っていたら用心した方が良さそうですね…。
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