これは修学旅行で記念の写真として撮られた写真の話です。

修学旅行で撮られた写真は学校の体育館で番号が付けられていて、それを選んで購入するタイプでした…。

生徒の複数人から「不可解な写真がある」と噂になりました。

確認すると、その写真だけ一昔前に撮られたような写真でカラーではなく白黒の写真…さらにその写真にはこの学校の生徒でも関係者でも無さそうな人たちが複数人写っていて、皆が下を向いて悲しそうな表情をしているのです…。

カメラマンに問い合わせても、そんな写真は撮った覚えもないし、どこの場所で撮影されたものかもわからないという事でした。

しかし、この写真が恐ろしいのはこれからでした…。

体育館での写真販売は3日に渡って開催されており、今の話は初日の事でした。

2日目、その写真に写る人たちは昨日よりも顔が上に上がった感じがして、昨日のうつむいている感じが無くなっていたのです。

生徒の複数人からも「写真が動いている…」と話題になりました…。

そして、3日目…その写真写っていた人たちは消えて、その写真の場所もカラーになっていますが、その場所が学校の裏庭だったのです…。

学校中大パニック…急遽販売も中止となり、この写真が何を訴えているのか、霊媒師の方を呼ぶほどにまでになったそうです。

霊媒師によれば、裏庭に何かあると言う事だったので、裏庭が掘り起こされる事になりました。

裏庭からは、沢山の人の骨が見つかりました…何十年も昔、この場所はまだまだ土葬でその間に埋葬された人たちはちゃんとした埋葬をされていなかったようで、怒られていると言う事でした…。

その後、骨を別の場所に写したことでこの様不可解な事は無くなったそうです…。

あの写真には、そこにあるものに気づいて欲しいという昔の人たちの怨念が込められたものが映し出されたのかもしれません…。

第十四夜　記念写真、終わりです。

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