第十一夜 バス停
都会のバス停は人も多く、賑やかなイメージですが…山の方のバス停になると数時間に一本しか来ない上、待っているのは自分一人なんて当たり前になってしまうんです。
毎朝、山奥から都会に出て来ている山下さん、その山下さんが体験したお話です。
ある忘年会シーズン、山下さんはお酒も入っていた為バスでウトウト寝てしまったそうです。
○○〜というアナウンスに飛び起きた山下さんは、ついつい最寄りのバス停を乗り過ごしたと勘違いし降りてしまったのです。
「あぁ、人っこ一人いてないし、明日の朝までバスこないし…」と歩いて夜の山道を歩くか、バス停で大人しく待つかを考えていたそうです。
そんな時に、何か人の気配を感じたそうです。
ふと背後を見ると、先程まではいなかったお坊さんのような坊主姿の男が下を向いて立っていました。
山下さんはその雰囲気に生きてるものでは無いとわかったそうです。
足は透けていて、全体的に白いモヤのような物が掛かっていたそうです。
しばらくすると、そのお坊さんみたいな男はスゥーと顔を上げました。
「ニターーッ」と言う笑顔があまりにも不気味で、且つ血の気の無いその顔はあまりにも気味が悪かったそうです。
過去にその場所で何があったのかはわかりませんが、あのような恐怖は2度と勘弁と言っておりました。
第十一夜 バス停 終わりです。
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