運命、それは突然に
A「ふーさん、しってますかー?」
る「るぅだ、何をだ?」
A「およめさんはとってもいいんですよ~~」
知ってるんだよ! いや、知らないけれど……
こいつ、年齢イコールいない歴(※人間時を含む)の俺にケンカ売ってんのか!?
と、思ったが、飼い主におやつをもらったアイツはそのまま食べるのに夢中になって、画面外に行ってしまった。
くっそーー 羨ましい。
その日から俺は、モフスタグラムを通じて知り合った女たちの中から、俺の嫁にふさわしいヤツを探していった。
みずきも俺の様子から何かを感じたのか、モフスタグラムを開くとチンチラの写真ばかり選んで見せてくれるようになった。
「そっか。るぅちゃんも、そろそろおよめさんが欲しいオトシゴロなのよね~~」
わかってんじゃねえか、みずき!! てかオトシゴロとか関係なく、いつでも欲しいぜ!!
パソコンを通じて舎弟に芸を教え込みつつ、モフスタグラムでいい女を探す日々……
そして、とうとうその日はやってきた。
「るぅちゃん、この子がお嫁さんだよ~~♪」
みずきが見せてくれたのは、いつぞや見たあのチンチラの写真……
見覚えのあるあの車、あの服…… これ、なんて運命だ……?
俺の嫁さん(仮)は、アニキの飼っているチンチラだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます