青の閃光
地上への帰還と、魔王アガレスの討伐。
それを果たそうとする輝夜たちの前に、恐るべき鋼鉄の兵器が立ちはだかる。
魔導兵器、スキュラMk-Ⅱ。
人類を殺すためだけに造られた、巨大クモ型ロボット。
魔界にやって来て、輝夜は様々な敵と対峙してきたものの。流石に、これには言葉を失い。
無意識のうちに、カノンの側へと寄っていた。
「おい、龍一。百戦錬磨のお前なら、こんな奴お手の物だろ?」
「いや。流石に、このレベルの機械は初めて見る」
「……はいかイエス以外、聞きたくなかったよ」
龍一からしてみても、このスキュラという相手は全くの未知数であり。
刀を構え、臨戦態勢に。
カノンも同じように、輝夜を守れる位置に立つ。
「はっはっは」
そんな彼らの様子を見て、アガレスは笑う。
「魔法や武器の時代は終わり。これからは全て、機械の時代となるだろう」
スキュラのボディに、光の線のようなものが走り。全身にエネルギーが満ちていく。
そこから放たれるプレッシャーを、輝夜も肌で感じていた。
「プラン変更だな。輝夜、先に地上へ戻れ」
「はぁ?」
「俺はこいつを食い止める。アガレスの討伐はなしだ」
魔導兵器スキュラ。アガレスの自信を見るに、魔王級か、それ以上の力を有しているはず。そんな化け物を相手にしつつ、魔王であるアガレスを倒すのは、流石の龍一でも厳しかった。
それゆえ、輝夜を先に逃がそうとするものの。
そんな選択を、輝夜は絶対に受け入れられない。
「いいや、アガレスはわたしとカノンで殺す。龍一は、そのおもちゃの相手をしてろ」
「無茶を言うな。お前の実力で、魔王と戦うのは無理だ」
「無理じゃない」
「いいや、無理だ」
「うっさい! このハゲ」
会話を一方的に切り上げて、輝夜はブレードを構える。
「あいつを殺せば、そのロボットも止められるだろう?」
意識を集中して、全身に魔力を纏わせる。
輝夜の使える力は、たったそれだけ。
そんな初歩的な力で、魔王アガレスを倒そうとしていた。
「こんな老いぼれジジイ、わたしが血祭りにあげてやる!」
殺意と怒り。
輝夜の衝動は止まらない。
◆
スキュラの前足と、龍一の刀が衝突。
凄まじい魔力のぶつかり合いにより、空間が軋む。
「タマモめ、面倒なものを残したな」
この一太刀で、龍一は理解した。
スキュラの持つ、異常なまでの戦闘能力を。
「はっはっは」
その様子を見て、やはりアガレスは笑う。
「死ね!」
余裕そうな彼に対し、輝夜はブレードで斬りかかるも。
強固なバリアによって阻まれる。
「ちっ、カノン!」
「ええ」
アガレスめがけて、カノンが魔力弾を連射する。
だがしかし、それもバリアを突破できない。
「おい! バリアなんか張らずに、堂々と斬られたらどうだ?」
「随分と、威勢のいい小娘だな」
声をかけられ、アガレスはようやく輝夜たちを敵として認識する。
「どれ」
すると、彼もサイボーグなのだろうか。
影沢と同じように、腕が”巨大な銃”に変形する。
「あー、くそ」
輝夜は、挑発したことを後悔した。
アガレスの腕から、弾丸の雨が降り注ぐ。
「ッ」
輝夜にできるのは、魔力で身体能力を向上させることだけ。
防御手段など、この瞬間まで考えてすらいなかった。
「輝夜さん!」
カノンが間に入り、その手から魔力障壁を展開。
アガレスの放った弾丸を、真正面から受け止める。
「ッ」
弾丸の雨は、なかなかに強力で。
カノンの表情は険しかった。
「おい、カノン。それのやり方を教えろ」
「い、今ですか?」
「今しかないだろ!」
そんな滅茶苦茶なやり取りをする二人を、龍一は戦いの最中も気にかける。
「まったく、だから逃げろと言っただろ」
『……あの子って、もしかして馬鹿なの?』
指輪の中の者と一緒に、そんな散々な評価をしつつ。
本来なら、すぐさま助けに向かいたいものの、目の前の殺戮兵器がそれを許してくれない。
兵器ではあるものの、飛び道具のたぐいは一切使わず。スキュラが行うのは純粋な格闘戦のみ。
だがしかし、それが驚くほどに強かった。
ボディ全体が、膨大な魔力に覆われ。手練の戦士のように、攻撃と防御で魔力の比率を変えている。
龍一をもってしても苦戦するのだから、人類殲滅用というのは伊達ではない。
「おい、ニャルラトホテプの遺産だと言ったな! この12年間、ずっと寝かしていたのか?」
龍一が、アガレスに問う。
「いいや、奴は基礎設計をしたにすぎん。完成させたのは我々だ」
「つまり12年かけて、ようやく技術が追いついたということか」
「はっ。確かに、奴は紛れもない天才だった。1000年に1度、現れるかどうかという逸材だろう」
輝夜たちに対し、弾丸の雨を降らせながら。
アガレスは余裕そうに言葉を返す。
「今更ながら、殺したのを後悔しておる」
「……なに?」
その言葉に、この場にいる全員が驚く。
「お前が、殺しただと?」
「ああ、その通り。どのみち、貴様らは生きては帰れんからな。冥土の土産に教えてやろう」
アガレスの口から語られるのは、誰も知らない”12年前”の真相。
「ニャルラトホテプは、貴様ら人類との融和を考えていた。憎たらしいことに、何人かの魔王どもと共謀してな。……ゆえに、存在を抹消したのだ。奴に作らせた新型兵器、”AMコア”を使ってな」
その事実に、カノンは拳を震わせる。
「あれは、人間側からの攻撃だと」
「はっはっは。わたしがそうだと言えば、それが”事実”になる。それこそ、わたしの持つ力だ」
技術、情報、権力。
それこそが、魔王アガレスの持つ力。
それによって生み出されたのが、”大崩壊”と呼ばれる偽りの歴史と。
テックマスターのような、”人類を憎む悪魔”たち。
そのような負の要因を、彼はこの世に生み出した。
「わたしは貴様らのように、”ただ強いだけの存在”とは違う。多くの時間と労力をかけ、悪魔が生き残る道を模索している。……そして今、このスキュラの完成によって、貴様らの武力さえも――」
「――うるっさい!!」
弾丸の雨を飛び越えて、輝夜が渾身の力でブレードを叩き込む。
それでも、バリアを突破できないものの。
関係ないと、輝夜はブレードを振るい続ける。
「話が長いんだよ、老人」
「ふっ。蜂の巣にしてくれる」
再び、銃口を向けられながらも。
輝夜は一歩も引かない。
「やってみろ」
先ほどのカノンのように。そして、善人がやっていたように。
輝夜は同じようなイメージで、淡いピンク色の障壁を展開する。
それで、弾丸を受け止めようとしたのだが。
「とわっ!?」
輝夜の生み出した障壁は、まるで発泡スチロールのように脆く。
見る見るうちに削られていく。
「あぁ、くそっ」
このままでは、全身に穴が開くと予感し。輝夜は障壁の展開を放棄。
自分に当たりそうな弾丸だけを、カグヤブレードで”叩き切る”戦法へと切り替えた。
「ほぅ、随分と動けるな」
父親譲りのセンスと、魔力で強化された身体機能。
そして、過剰なまでに研ぎ澄まされた”五感”により、輝夜はその速度に対応する。
(龍一の刀のほうが、もっと)
この直前に、”弾丸より速い存在”を見たことも、その要因の一つであった。
「……はぁ、はぁ」
しかし、人間を超えた動きを、僅かながらもしたことにより。輝夜の体力は一気に底をつき。
フラフラと、その場に倒れそうになる。
そんな彼女の姿を見て、アガレスは気づいた。
「貴様ら、もしや親子か?」
「……だったら、どうした」
無駄な質問に、輝夜は苛立つ。
「はっはっは。なるほど、ようやく合点がいった。だから奴は魔界にやって来たのか。連れ去られた娘を救い出すために」
アガレスが抱いていた、一番の疑問。
それが解消し、愉快に笑う。
「まさか、紅月龍一の娘を連れ去るとは。テックのクズ連中も、少しはまともな仕事をしてくれる」
彼の口から出る言葉は、どこまでも傲慢で。
輝夜の怒りは収まらない。
「これが、魔王アガレスか。こんなクズなら、殺しても何の問題もないな」
元より、殺すつもりではあったが、躊躇する理由が完全に消え去る。
殺したい、ではなく。
殺さなくてはいけないと。
「まったく、威勢のいい小娘だ。その珠のように美しい顔を、自らの血で染めることになるぞ?」
「はっ。黙ってろ、老害魔王」
口を開けば、罵声しか飛んでこない。そんな輝夜を相手に、アガレスは笑みを浮かべる。
自分にこれほど楯突く存在は、久しく訪れていなかった。
「だがそもそも、わたしを殺してよいのか? ここのシステムは全てわたしの管理下にある。転移装置の起動も、スキュラの制御も、わたし抜きでは――」
『――それは、どうかにゃん?』
「……なに?」
聞こえてきたのは、アガレスにも聞き覚えのある声。
二度と聞くはずのない、忌々しい悪魔の声が聞こえてきた。
『にゃははは!! この基地のシステムは、ミーが掌握したにゃん!』
周辺にあるスピーカーから、マーク2の声が鳴り響く。
『エレベーターは全て閉鎖、通信も遮断。地上からの救援も、絶対に来ないにゃん!』
ここは、施設の地下深く。輝夜たちも、そしてアガレスも、完全に閉じ込められたことになる。
転移装置の制御も、すでにマーク2の手の中に。
「だ、そうだぞ?」
輝夜は小悪魔のように微笑む。
「馬鹿な。ニャルラトホテプ、だと」
「正確には、それを模した電子精霊だけどな」
「……まさか、これほど厄介な存在がいたとは」
形勢自体は、何も変わらないものの。
アガレスの表情からは、余裕が消え去っていた。
◆
「マーク2、あのロボットも無力化できるか?」
『あー。それはちょっと、難しいにゃん』
「あぁ?」
輝夜は理不尽にキレる。
『さっきからずっと頑張ってるけど、こいつだけセキュリティがレベチにゃん!』
「お前、同じ奴の製品だろう? 根性を見せろ!」
『スパルタにゃん!』
輝夜がどれだけ叱責しても、マーク2の能力が上がることはなく。
スキュラの動きも止まらない。
「残念だったな。そいつの制御システムは特別製だ。……12年も時が経てば、”奴に匹敵する技術者”も現れる」
『にゃんと!? それは驚きにゃん』
「感心するな! バカ」
マーク2でも止められないなら、自分でアガレスを殺すまで。
アガレスさえ殺せれば、スキュラの制御も奪うことができる。
「結局、頼れるのは自分だけか」
震える足と、腕に力を入れて。カグヤブレードをギュッと握りしめる。
しかし、輝夜は一人ではない。
イヤリングを通じて、”パートナー”との繋がりを感じる。
(おい、カノン。あのバリア、どうにかできないのか?)
(……フルパワーで撃てば、あるいは)
イヤリングを通じて、カノンと作戦を練る。
(なら、任せたぞ)
カノンが、そのフルパワーとやらを発揮できるように。
輝夜は自分にできることを。
がむしゃらに、アガレスに斬りかかった。
そして、もう一方の戦いは。
『ちょっとリューイチ、あの子本当に大丈夫なの?』
指輪の中から、輝夜を心配する声が上がるものの。
龍一は気にする様子もなく、スキュラとの戦いに集中する。
(俺の娘なら、銃弾くらい問題ないはずだ)
『本気で言ってる!?』
テックマスターのアジトで、輝夜からの一方的な攻撃を受け続けたことで。龍一は輝夜の戦闘力を、自分なりに評価していた。
銃への対処くらいなら、ギリギリいけるだろうと。
そしてその考えは、間違ってはいなかった。
アガレスは、魔王としてはそこまで強くはない。
テックの者たちのように、人体改造によって強さを得ている。
あの二人のポテンシャルなら、不可能な相手ではなかった。
そう判断したからこそ、龍一は目の前の敵に集中できる。
巨体に似合わないスピードに加え、魔力制御による隙の無い攻防性能。
攻撃のパターンも非常に豊富だが、その中に龍一は”機械の限界”を見る。
(この制御システム、”分かってないな”)
もしもこの兵器が、ニャルラトホテプの手によって完成していた場合、これほどお粗末ではなかったであろう。
龍一は、見極めたその一点を突き。
鋭い一閃が、スキュラの前足を抉り取った。
「なっ、馬鹿な」
ダメージを受けたスキュラに、アガレスは完全に気を取られ。
「よそ見は禁物だぞ、ジジイ」
微笑む輝夜の、その後方から。
カノンが全力の魔力弾を解き放つ。
限界まで魔力が圧縮された、まるで大砲のような一撃。
その直撃を受けて、アガレスのバリアが粉々に砕け散る。
「こんのぉ!」
待っていたのは、この瞬間。
輝夜は跳躍し。
そのままの勢いで、アガレスに斬撃を叩き込んだ。
「ぐぅっ」
アガレスの胴体に、大きな傷が生じ。
そこも機械化されているのか、派手に火花が散る。
「あ、悪魔が、わたしに逆らうのか」
「……大崩壊の事実を知れば、誰でもこうしますよ」
そして、もう一つの戦いも。
一点の綻びから、次々と亀裂が生じていくように。
「――所詮は、機械だったな」
龍一の手によって、スキュラが真っ二つに両断される。
結果を見てみれば、それは無傷での圧勝だった。
「まさか、スキュラが」
自慢の兵器が、人間の力に敗れ去り。
驚くアガレスであったが。
そんな彼にも、終わりを告げる声が聞こえてくる。
「――お前も、おさらばだ!」
龍一に続くように、輝夜も鋭い一閃を放ち。
アガレスの首を切断した。
◆
「あははははっ、余裕だったな!」
途中、何度か死にかけたような気もするが。
嫌なことは全て忘れて、輝夜は勝利の余韻に浸る。
この世に生を受けてから、これほど達成感を感じたことがあっただろうか。
いや、ない。
「はぁぁ、さいこう」
恍惚とした表情で、輝夜はカグヤブレードを抱き締める。
そんな彼女の様子を、カノンは微笑ましそうに見つめていた。
しかし龍一は、未だに警戒を緩めない。
「輝夜」
「んー?」
「こいつは、どうしたら生き返るんだ?」
「……え」
輝夜は、ようやく気がついた。アガレスの蘇生が、未だに始まっていないことに。
今まで殺してきた連中は、死んだらすぐに蘇っていた。
しかしアガレスは、未だに首と胴体が分かれたまま。
「おかしいな。確定機能じゃないのか?」
絶対に蘇るわけではないのか、それとも何か条件があるのか。
輝夜がブレードを叩いたりしていると。
「――全く、予想外は続くものだ」
殺したはずの、アガレスの声が聞こえてくる。
目を向けてみると、落とされた首が言葉を発していた。
「まさか。サイボーグだから、その状態でも生きられるのか?」
「いいや、少し違うな。これはわたしの本当の体ではなく、”端末”なのだ」
「端末? ……つまり、遠隔操作?」
「その通りだ、娘よ」
サイボーグという次元ではなく、そもそも生身の部分が存在しない。
それならば、いくらぶっ殺しても意味がなかった。
「お前たちの健闘を称えて、褒美でもやりたい気分だが。ご覧の通り、手持ちがなくてな」
「あぁ?」
最後まで余裕を崩さないアガレスに、輝夜は苛立ちが収まらない。
「最後に一つ、教えやろう」
アガレスは、笑う。
これまでにないほど、愉快そうに。
「実はこの端末には、”AMコア”が仕組まれていてな。機能を停止すると、自動で爆発するようになっている」
「……はぁ?」
それは、先ほどの話にも出てきた兵器の名前。
大崩壊の引き金となった、”超威力の爆弾”である。
「ッ、輝夜さん! 今すぐ転移を!」
「もう遅い」
これこそが、魔王アガレスの切り札。
”最終的な勝利”を約束する、叡智の結晶。
「紅月龍一と、その娘よ。お前たちとの戦い、なかなかに有意義であったぞ」
その言葉を最後に、アガレスの端末は完全に機能を停止。
それと同時に、胴体に仕組まれたAMコアが起動する。
”一足先に、天国で待っていてくれ”。
ここではないどこかで、魔王アガレスが笑う。
全てを消し去る力、破壊のエネルギーが、この空間を――
「――
最後に聞こえたのは、龍一の声。
そうして、世界に光が満ちた。
◆◇
人類の叡智が集う街、姫乃。
その外壁の側に、二人の人影が転移してきた。
「あっ」
そのうちの一人、輝夜がバランスを崩し。
父親である龍一が、転ばないように抱きかかえる。
『輝夜さん、お怪我はありませんか?』
「まぁ、そうだな」
イヤリングの中には、パートナーであるカノンが宿り。
結果として、誰一人欠けることなく、輝夜たちは地上への帰還を果たした。
あの瞬間、一体何が起こったのか。輝夜には何一つ理解ができなかった。
ただ、強烈な光りに包まれて。
気がつけば、アガレスの端末を含めた地下一帯が、見事な”消し炭”になっていた。
龍一が、何かしらの力を使ったのは明白だが。案の定、彼はそれ以上の口を開かず。
転移装置も無事だったので、こうして戻ってくることができた。
空は夕暮れに染まり。
あとは家に帰るだけなのだが。
輝夜はなぜか、龍一に”お姫様抱っこ”をされていた。
「おい、下ろせ」
「歩けないんだろう?」
「歩ける」
「無理をするな」
「ちっ」
もはや、抵抗する気力もないので。
死ぬほど不機嫌そうに、輝夜は抱きかかえられる。
「俺の助けなしで、あの場を切り抜けられたか?」
「その質問、最高にムカつくぞ」
結果として、アガレスを仕留め損ねたのだから。
輝夜の怒りは未だに収まらない。
「一回助けた程度で、”父親面”できると思うな」
「……」
輝夜の言葉が、龍一の胸に突き刺さる。
「今まで一度も話したこと無いなんて、”育児放棄”なんてレベルじゃないんだぞ?」
「……」
もはや言葉も出ない。
「わたしはまぁ、精神的には大人だからな。寛容な心で、お前を許してやってもいいが。普通の娘だったら、”心に深い傷”を負ったりとか、なぁ」
「……」
拳で敵わなくても、輝夜には言葉の暴力が残されていた。
言いたいことを言いまくり。
溜まりに溜まった怒りを発散させていく。
姫乃に戻ってからも、思いつく限りの悪態、不満を口にして。
それで、ようやく彼女も満足したのか。
「……死ぬほど感謝してるよ、おとーさん」
抱きかかえられたまま、輝夜は眠りについた。
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