シャンプー

柊「あ、俺のシャンプー切れてたんだっけ。買っとくのすっかり忘れてた」

樹「ん、なら僕の使う? 君の髪に合わなかったりするようだと困るけど」

柊「いえ、そんなデリケートな髪でもないし……じゃ少しもらっていいですか?」

樹「もちろん。なんならもう一緒のでもいいんじゃない?」

柊「樹さんのやつを大量消費しちゃ経済的にマイナスですよ。じゃシャワー浴びてきますね」


(浴室)

柊「樹さんのお気に入り、とにかく高級そうでちょっと緊張するなあ……

(手のひらに少し取る)あ、すごくいい香り……いつもの樹さんの匂いだ……はぁ……。

 んー……これで自分の髪洗ったら……

 明日は多分一日中、彼の香りに包まれて……動いたりする度にふわりと、彼のいろいろを思い出したりするんだろうな……


 ……万が一、仕事中にあらぬ回想でも始まった日には……

 もしかして、身体があちこちあらぬ反応始めたり……するんじゃないのか……!?


 ……ああ、それはまずい……絶対まずいっ!!」



(翌朝)

樹「柊くん、昨日僕のシャンプー使ってみてどうだった……ってどうしたのその髪!?」

柊「(ボッサボサの髪をいじりつつ赤面)いやその……結局ボディソープで洗ったんです……止むに止まれぬ事情で」




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