第2話 お約束
それから僕とちはるちゃんは図書館に居る時に話すことが多くなった。僕もちはるちゃんも本が好きなのでその話をしたりすることが多くなった。最近はちはるちゃんが読んでいる本とかも借りたりして読んでる時もある。もちろんこうくん達とも遊ぶ時もあるけどね。
「ねぇねぇ、今度ちはるちゃんの家に遊びに行ってもいいかな?」
「い、家に!?ど、どうして…?」
「ちはるちゃんって本とかいっぱい持ってるんでしょ?僕も何冊か本持ってるから本の『かしあいっこ』をやってみたいなーってね。」
「『かしあいっこ』。…いいかも。」
「ほんと!じゃあ今週の土曜日とかひま?」
「うん!」
「じゃあ土曜日!よろしくね!」
「わかったよ。あ、もうすぐ昼休みが終わりそうだね。早く戻ろう?」
「あ、ほんとだね。急いで教室に戻らなきゃ。」
楽しみだなぁ〜。
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(side山口千春)
え、今週の土曜日にだ、だいきくんが来る!?う、うれしいけど、心の準備ができてないよ〜。
「へ、部屋の片付けしなきゃ!」
「急に部屋の掃除なんかしてどうした千春。」
「土曜日に友達が来るの。ちょうどいいかられいにぃも手伝って。」
「なんで俺も?まあいいや要らんやつくらいなら捨ててやるよ。」
「…!?れいにぃはいろいろいる物もすてちゃうからダメ!ゆかのゴミとか取ってて!」
「そんなにするか〜?いや待てよ。…おい千春、土曜日に来る子って男の子か?」
「そうだけど、何?」
「……へぇ。いや、なーんにもないよ〜。ちなみに名前は?」
ああ、これ多分その男の子のことが好きなんだな。それに本人は気づいてないっぽいな。まあ小学生で付き合い始めるとろくなことにならないからな。気づかせるのは中学くらいでいいか。
「なんでニヤニヤしてるの?というかれいにぃが知っても意味ないでしょ!はやくそうじして!」
「俺手伝ってあげているんだけど?」
「うう〜。…だいきくん、大宮大輝くんが来るの!」
「ふーん。あっそ。まあ今の時間的に掃除機とかは迷惑だしな、カーペットをコロコロで綺麗にしてやるよ。」
「聞いたくせにその反応むかつく!」
「あら、あんた達なんでこんな時間に掃除なんてしてるのよ。」
「なんか千春の友達が土曜日に来るんだってさ。それで気合いがはいってるの。」
「あら、そうなのね。というか怜は来週テストでしょ!勉強したの!?」
「し、したさ!」
「あんまり成績下がるようなら、分かってるわね?」
「こ、心得ています。」
「よろしい、ならあとは私が掃除を手伝ってあげるからあんたは勉強してなさい?」
「は、はい〜。あ、母さんちょいとこっち来て。」
「はあ、なんなの?」
「多分千春のやつ、土曜日に来る子に気があるんだよな。だから小学生の間はあんまり刺激しないようにしてくれ。小学生から付き合い始めても嫌な事しか起きねーからな。」
「ほう、珍しく的を射た発言じゃないの。…もしや実体験?あんた無駄にモテるからねぇ。」
「も、黙秘します!とりあえず忠告はしたからな!」
「はいはい、わかったわよ。」
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(side大宮大輝)
「流れで約束しちゃったけど大丈夫かな〜?あ!お父さん!土曜日に友達の家に行くね。」
「友達の家か。分かったよ。それで何時から何時までいるつもりなの?」
「あ、決めてない。」
「時間を決めることは大切だからね。明日また決めるといいよ。」
「はーい。それじゃあお父さん!遊ぼ!」
「仕方ないな。今日は何で遊ぶんだい?」
「オセロ!」
「オセロね。最近大輝もオセロ強くなったなぁ。まあ負けないけどな!」
「今日こそお父さんに勝つもん!」
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小学校の頃って男女分け隔てなく遊んでましたよね。女の子の友達の家に遊びに行って全然喋らないで帰ったこともありますしね!
あ、小学生時代では付き合うとかさせませんよ?小学生に付き合っている子とか居るんですかね?凄いですよね!…話を戻しますと小学生の話は正直ジャブみたいなものと思ってます。中学、高校辺りからは右ストレートをぶち込んでノックアウトさせてあげますよ!(未来の俺頑張れ!)
今の感じではLoveというよりlikeの方が強いですね。
できる限り皆さんを焦れったくさせてやろうと思います。応援よろしくお願いします!
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