お題小説武者修行記

※今回はセルフ備忘録のような内容です。


 複数個所で何度か書いてきたのですが、実はミナキマサオ、お題小説が大の苦手であります。お題を出されても、何もひらめかない。お題小説ってだいたいタイムリミットがありますから、気持ちが焦る。そうなるとますます何も思いつかない。……苦手ですね。お題小説が書けるってモノスゴイ才能なんだろうなと思います。もう、脳の構造がわからないレベル←何言っているのか自分でわからないレベル


 で、ある作家様のエッセイ拝読してコメント書きながら気づいたのですが、私、お題の単語から小説を考えるというプロセスが踏めてないなと気づいたのです。すごく乱暴に言ってしまうと、お題を字面だけでとらえてしまって、「言葉」以上の発想ができていなかったということです。お題「手帳」とあったら、手帳という言葉をぼんやりながめるだけなのです。そりゃ、思いつかんわな。

「どうせお題小説なんてワタシにゃできないし~」と思っていたから、どこか他人事のように感じてしまって、頭が考えることから逃げてしまっていたかもしれません。

 なので、お題系の自主企画も、前回のKACも、「みんな頑張って~」と傍観しておりました。


 そんなところへ始まった「カクヨムWeb小説短編賞2023 創作フェス」。

 私はこれも「ふーん」ですませようとしておりましたが、どういう気持ちの変化か、やっぱりお題小説挑戦してみたいなと思ったのです。できるようになりたかったのも確かなので。


 とはいってもなあ。

 当たり前ですが、お題は期間が始まってからでないと発表されません。

 何について書けばいいんだろう。

 お題小説って、お題にそっていれば、ファンタジーだろうとミステリーだろうとジャンル問わないってことですよね、たぶん。これがまた難しいのです。私にはフィールドが広すぎる感じ。広すぎて、どう考えつけばいいのか、ぽかーんとしちゃう、というのが、お題小説が苦手という理由のひとつでもありました。ワタシ、難しく考えすぎているのかなあ。


 せめてジャンルが決まっていれば、逆に発想しやすいかもしれない。ファンタジー、ミステリー、ホラー、SF、現代ドラマ、恋愛系、(詩はムリです……)などなど。そういえば、さまざまなジャンルを毎回とっかえひっかえ成立させられる「パ〇リロ!」というマンガがありますが、あれはキャラクターと、彼らの周囲のゆるい設定とが共通しつつ、ジャンルを変えても成立するというスゴイ世界が形成されています。本格スパイアクションの次の回で時代劇やったりしていますから。そんな風に、テーマのほかにもうひとつ何か、自分の中だけでいいから裏テーマ(縛りともいうかも)があれば、かえって考えをまとめやすかったりして……あ。


 私が書いているシリーズに、いくつものジャンルに複合対応できそうなキャラクターが何人かいるんだけど。

 そいつらを使って、宣伝のつもりで、お題小説に挑戦してみようか。


 ……というわけでミナキマサオは、ひとまず既存の登場人物を使って、お題小説を書いてみるというミッションを、自らに課すことにしてみました。とりあえずお題小説を書いてみるという行為が主目的であって、評価はどうでもいいのです……スミマセン嘘です、評価はいただければやっぱり嬉しいです! いやでも本当に、「とりあえず書いてみよう」が最大の目的であることは事実です。やってみなきゃ上達しそうにないですから。内容はもう、自作の宣伝と割り切ります。

 というわけで、ミナキマサオの悪戦苦闘が始まりました。


     〇


・1回目お題「スタート」

「何かの始まり」と解釈しました。……あの人物たちが初めて遭遇した事件、というコンセプトはどうだろう。


 最初の事件 ~Joker Bullet~

  https://kakuyomu.jp/works/16817330669739248096



・2回目お題「危機一髪」

 よく事件に巻き込まれるあの人物たちには危機一髪の場面がたくさんあると思う。でも短編で表現するにはなかなか難しい。逆に……日常生活の「あ」な場面を危機一髪として演出してみようかな。日常系のしょうもない失敗を、大げさに表現してみることで、危機一髪感を出してみる。


 絶望と希望のはざま ~Joker Bullet~

  https://kakuyomu.jp/works/16818023211778644222



・3回目お題「秘密」

 ……どういうわけか、あの人物たちとはまったく関係ないコンセプトで、1本ひらめいてしまいました。せっかくだからとこちらも投稿。あの人物たちに関わる小説の方がなかなか思いつけなくて、ちょっと困りました。これで一応3回とも参加できたわけだから、そこまでこだわらなくてもいいじゃないかと肩の力を抜いたところで、ふと思いつくことができたので、なんとかこちらも投稿。

 

 ふたりきりのセッション

  https://kakuyomu.jp/works/16818023211932167841


 あいつのことがわからずに ~Joker Bullet~

  https://kakuyomu.jp/works/16818023212012289500


     〇


 というわけで、なんとか3回とも参加することができました。セルフ縛りテーマ「自作のシリーズの宣伝小説にする」もどうにかクリア。ミナキの小説読んでくださった方にしかわからないかもしれないと思っておりましたが、驚くほどたくさんの応援をいただいてしまいました。初のお題小説挑戦としては、上出来の結果だったと申し上げてよさそうです。

 読んでくださった皆様、応援してくださった皆様、ありがとうございました。おそるおそる投稿しておりましたが、とても勇気づけられました。

 このような小説にお付き合いいただけて、嬉しくて「ほんわー」になっております。(〃▽〃)

 ちょっとは……レベルアップできたかなあ。


 とはいえ、やっぱりお題小説は、タイムリミットとの戦いがだいぶキツイですね。今回はおそらくカクヨム運営様が、初心者でも挑戦しやすいよう、間口の広い甘めのお題を出されたのだと思うのですが……KACはこれが5回か6回くらいの出題? しかも去年は、なかなか難しいお題が出ていましたね。ミナキは甘めのお題3つでへろへろになっております。うーん……リアル生活の中にあのペースを組み込むのはちょっとしんどいなあ。次回のKACはまだ……難しいかもしれないです。



 ※※※

 宣伝でございます。

 今回の「カクヨムWeb小説短編賞2023 創作フェス」に投稿した短編小説で、「あいつら」に興味を持ってくださった方、よろしければご覧くださいませ。


 Joker Bullet 

  https://kakuyomu.jp/users/mtblue/collections/16817330656245319417

  ※現在ちょっと散らかっております。カクヨムコンが終了したら整頓します。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る