小説こうやって書いてます(今のところは)

 こんにちは。ぼちぼち新作の下書きを部分的に始めているけれど、時間がとれずにかえってストレスがたまって「きぃ」となっているミナキマサオです。皆様いかがおすごしでしょうか。


 カクヨムサイト内でときたま見かける「プロット書いているかどうか」。

 ミナキマサオは、プロットは大雑把なものを一応考えますが、書き出すことはあまりありません。

 かといって、ヒラメキのままに投稿しつつ展開させていくということもできません。


 ミナキは、「プロット一応考えるけど、思いつくまま書きたい場面から衝動的に作っていく派」です。


 思い返せばミナキがまだ若く美しい頃(疑問やツッコミは受け付けません)、学生としての勉強のかたわら、趣味で小説を書くといったらノートに手書きが当たり前、「クライマックスのあの戦闘シーンが書きたいのにまだ序盤……」ということがよくありました。完成後、時間をおいて読み返してみると、序盤は「別の場面が書きたくて気もそぞろ」がよくわかる手抜きっぷり、中盤は先の場面が書きたいあまり「伏線だけ置いとけとりゃー」な端折りっぷり、肝心のクライマックスは「ここにたどり着くまで気力がもたなかった」がよくわかるダレっぷり。ダメじゃん。それにくらべて現代はパソコンで、書いた後の編集が気楽にできるのが当たり前。いい時代になったものだ。

 ……話がそれまくった。要するにミナキマサオは若く美しい日(疑問やツッコミは以下略)の反省をいかして「書きたいと思ったところから優先して書く」方針にしているのです。「書きたい」と思ったときほど、うまい(と自分で信じている)文章や表現がばんばん思いつく。これ、ちょっと時間が経つともう忘れてしまうのです。「あれ、あのときこれを表現するいい言葉を思いついたはずだったのに何だっけ」はよくあります。だから書きたいと思ったときに書くのが、ミナキにとってはベストだと思った次第です。

 書いた場面が積み上がっていくうちに、プロット修正することもよくあります。「このセリフ活かしたいから、決着はこうしちゃえ」ということを、かなり頻繁にやります。登場人物たちに「アドリブ乱発せんと台本通り動け」と要求したら「じゃあ土壇場で台本変更するのヤメロ」と反論されそうな頻繫さです(-_-;)


 そしてミナキは、始めるからには「どう決着をつけよう」に思いを致さずにはいられないのです。ラストを決めて、そこに向かう流れを作らないと、落ち着かない性分です。ライフワークのように続けていくのは、ミナキには無理そうです。エッセイとかも、毎日テーマが思いつけるわけでもないですし。

 こうやって流れが決まったら、全体像を見直して、ようやく下書きが完成、ということになります。


 具体例挙げます。ミナキが最初に投稿した「お茶漬け恋模様」。

(未読の方スミマセン。なにせ自分の小説しか引き合いに出せないもので)

 あれはどうやって書いたかと聞かれると、やっぱり場面場面から書いていったのです。

 最初は、男子中学生ふたり(のちの主人公と親友の原型)が、学校帰りに内容のないおしゃべりをかわしているエピソードを小ばなしのように思いつき、何とはなしにパソコンに打ち込んで保存しておいたものでした。そんな小ばなしが3つ4つくらいになり、「これどうしようかな、スジもオチもないし、ボツかな」と思っていたある日、ある音楽を聞いているうちにふと、おおまかなあらすじが頭にぶわーっと降りてきたのです。1曲聞いている間に、1年生の1学期と3年生の3学期はだいたい、頭の中でできあがりました。その間の部分は空白でしたが、なんとなくこういう流れにしようというイメージもできました。よし書いてみるかと思い立ち、最初に書いたのが、主人公とヒロインのあのラストシーンでした。もう最初からあの結末が決まっていたのです。その後、こういう場面を入れたいなと思ったところを思いつくまま書いていきました(学校生活がメインで行事がある程度決まっているため、やりやすかったかもしれません)。ある程度書き溜めたところで、並べ替えて順番を決めます。当然ながら前後の矛盾が出てくるので、解消します。「この場面はアイツがいる前提で書いたけどこの流れだと絶対出てこない」というやつですね。ではアイツがいないものとして書き直すか、それともアイツが出てくる流れを作るか、というのを考えます。ほかにも、「このあたりが空白だから何か書き足そう」「この伏線が必要なんだけど、ああここに混ぜ込んじゃえ」「この小ばなしはここに入れちゃえ」とかいう作業が出てきます。


「虹が砕ける日」の場合は……登場人物が先にできてしまったパターンで、プロットがタイヘンです。いや暴れさせるぶんにはいっこうにかまわないのですが(ヲイ)、オチを、オチをうまいことつけなくちゃいけない。オチがつけられてこいつらが好き勝手暴れられる状況って、なかなか組み立てられないのです。アイツらの好き勝手に引っ張られてプロットが部分的にできていく、というパターンもあるのですが。


 こんな作業をしているから、ミナキマサオは全体が書きあがるまで投稿が始められないのです。なにせギリギリまで「最初のエピソードにこれ書いておいた方がいいのかな……」とやっているのですから。

 そして、どんなに見直したハズでもどこからか湧き出てくる「誤字脱字」というモノ。自動投稿にしても、時間の許す限り直前まで読み直して「あ、ここ文字が抜けてる! ギリギリ間に合う!」とやっているから、全文一斉投稿という勇気ある行動もとれないのです。


 そんなわけでミナキは、がっつりプロットを作ってから書くということができません。プロット作りに無心に懸命になって、本文書く頃にはダレてしまうからです。

 そして、執筆・投稿しながら考えたり、読んでくださる方の感想や意見を踏まえて先の展開を調整していく、ということもできません。そんなすごい能力もないのです。

 どっちつかずのそんなやり方で、長編や中編を書いています。短編とかエッセイはまた別ですが(当たり前か)。

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