祭りの後 ―― 初のカクヨムコンの記録

※今回は、来年の自分が読み返すことを前提にした、独り言が趣旨です……ということを最初にお断わりしておきます。


 改めまして、カクヨムコンの読者選考期間が終了しましたね。応募された方も、読み続けた方も、おつかれさまでした。


 来年のカクヨムコンの時期に向けて……そのとき私はまだ小説を書いているかどうかわからないのですが、もしそうなったときの自分のために、備忘録がわりに書いておこうと思います。

 本文書いている現在、なかなか忙しくなりつつあるので、ちょっと書いては保存、ちょっと書いては保存、を繰り返しております。……いつ公開できるんだ、この項。


 カクヨムコンの応募受付が始まったのが12月。同時に読者選考期間開始。

 11月、ミナキマサオは要綱を読みつつ、迷っておりました。参加するかどうか、参加するならどのようにするか、です。

 私は2022年5月にカクヨムサイトに登録、ほぼ同時に投稿を開始。カクヨムサイトがどのようなところか、そもそも投稿サイトってどんなものなのか、投稿しながらの学習でした。年齢の割にチャレンジャーなことをしてしまったミナキ。このとき投稿を開始した小説「お茶漬け恋模様」は、8月になんとか完結を迎えることができました。その後、外伝、不定期更新の本エッセイ、6万字くらいの中編、あとは短編がぱらぱらと。

 そんな執筆をしながら、ミナキはさまざまな小説を読ませていただきました。ありがたいことに、応援やフォローしてくださる読み専様も来てくださいました。交流させていただける作家様がたとも知り合えました。近況ノートも拝見したり。どこからのリンクで飛んだのかわからなくなったけど、それまでまったく縁がなかった作家様の小説を読ませていただくのも楽しい経験でした。逆に、まだまだpvが一桁だった頃、読みに来てくださる方に感謝しつつも「どこでどうやってワタシの小説を見つけられたんだろう?」と不思議に思ったことも。

 ……そうした中で、カクヨムコンというものを徐々に知っていくことになりました。

 すごそうだな。参加してみたいな。飛び込んでみないとわからないことも多いし。ですがワタクシこの頃、めちゃめちゃ忙しかったのです。

 どうやらカクヨムコンには満を持して、新作を投入される方も多数おられる。過去作でもかまわないらしいけど、……なんとなく、期間中に新作を更新し続ける方が有利なんじゃないかって気もする。でも新作なんて書けないよー、今そんなヒマがアンタの生活のどこにあんねんな。セルフつっこみの末、ワタシは前出の「お茶漬け恋模様」を出してみることに決めたのです。だって参加したいし。でも参加要件満たしているの、これしかないし。中編は文字数足りないんだもん。それに、過去作を投入するとどうなるかってデータも実地で得られるし(爆)。

 そんなわけでワタシは、初日からとはいきませんでしたが、12月初旬、「お茶漬け恋模様」をカクヨムコンに参加させたのでありました。応募するジャンルはかなり悩みましたが、消去法で「エンタメ総合」を選びました。「ライト文芸」はちょっと違うかな、と思ったので。


 思い返すも、あの期間中の熱気はすごかったですね。pvの増えるペースが、それまでとはちょっと違いました。熱気に押されるうち、ミナキはどうしても、「もう1本参加させたい」という気持ちに取りつかれてしまったのです。いやだから、今そんなヒマがアンタの(略)。葛藤の末に「虹が砕ける日」を投稿した経緯は、前項に記した通りです。

 ただ、ミナキは非常に不器用な人間です。自分が投稿している間は、落ち着いて他の人の小説を拝読できないのです。「他の人の小説読ませてもらう時間があるなら自分の小説ちゃんと見直せよ、ホラこんなところに脱字があった、自動投稿が実行されるまであと15分、ぎりぎり間に合った!」という状態になってしまうのです。私が選んだ道は、「12月中に全部投稿を終えて完結させて、残りの期間を読む方にあてる」というものでした。「虹が砕ける日」は、話のメインになる事件が始まるのが遅いので、そこまで一気にばーっと投稿しちゃおう、ああ紹介文に「高校生4人組」と書いちゃったからせめて3人目が出てくるまでは一気に出さないとマズイかな……。

 そんなことを考えて、どうにか12月初旬からの公開に間に合わせ、以降は1日3~4話ずつ公開というペースにして、12月下旬に完結。短編「再会」も応募してみました。以降は仕事の息抜きも兼ねて、いろいろな方のお話を読ませていただきました……スローペースもあって、思ったほどたくさんは読めませんでしたが。


 カクヨムコンのランキング表が出るようになったのは、開始してから1週間くらいだったでしょうか? いやあ、個人的にはなかなか見るのがシンドイものでしたね。なんとなく予測はついていましたが、過去作とか、期間中でも早めに完結してしまったものは、キビシイようです(もちろん例外もありましたが)。もったいなくも、読んでくださる方、応援やコメントをくださる方、フォローや星やレビューをくださる方のおかげで、時折ランキングが上がることもありましたが、やはり基本的に私の力不足なのか、ずるっ、ずるずるずる、という感じで表を滑り下りる方が多かった印象です。しんどいので、あんまりランキングを見ないことにしました……時折見ちゃいましたが。そして「あちゃー」とつぶやきましたが。

 予想外だったのは、「虹が砕ける日」が完結してから2日ばかり、トップページの一角に載り続けていたことです。「最近完結した小説」のコーナーです。どうも、他に完結した小説がなかったタイミングらしいですね(長編小説)。トップページのかなり下の方でしたが。気のせいか、その2日間ほどは、読んでくださる方が心持ち多かった、ような気がしております。


 期間の中ほどは、なぜか落ち着かない気持ちでした。エッセイや近況ノートに落ち着かない気持ちを吐露する方もおられたようで、ああこういうものなんだな、と。まったく読まれない日もありましたし。正月明けからはリアルな忙しさも復活し、私はなるべく自分の小説のことは考えないように……したかったけど、気になってしまう。期間も後半になってから公開されたある方の小説が、スゴイ勢いで人気を集めて、ランキング上位の常連さんになってしまわれたり(更新頻度もスゴイので、今から読む余裕はちょっとないなと考えて、拝読しないままとなってしまいましたが)。


 ですが、読者選考期間も終わりが近づいてくると、皆さんがまたスゴイ勢いで読み始められ、pvが増加し始めました。私は……スミマセン、自分のペースの中でベストをつくすしかなかったので、読んでいただいたほどのお力にはなれなかったかもしれませんが……読みまくってタイムアップを迎えました。最終日ばかりは、いただいたコメントへのお返事よりも、自分が読むことを優先してしまいました。ゴメンナサイ。


 こうして私の初のカクヨムコン挑戦は、ひとまず終わりました。後は審査結果を待つしかないのですが……ここまで来て思ったのは、「いろんなものに振り回されずに、自分のペースで活動して、自分のペースで楽しんだ方がいいな」ということでした……まあ、それができれば苦労はしないよ、というところかもしれませんが。

 ですが、リアルの事情は人それぞれ違いますし、投稿や読書に費やせる時間もペースも違いますし、公開中の小説の本数も人それぞれ、趣味嗜好の違いもあります。読んでくださったからといっても、こちらが読み返す余裕がないことは珍しくない。なんで自分の小説はこんなに読まれないんだろうと思ったところで、そういう小説を自分が書きたくて書いたのならしょうがない。そもそも自分がテンプレ小説が書けないのだから、テンプレを好む人に読まれないのは当たり前。そのかわり、こういう小説は好きですよと読んでくださる方にも出会えたじゃないか。カクヨムコンの最中にもいろいろな出来事が起きて悲喜こもごもだったようですが、「自分のペースを乱されないこと」が、カクヨムコンを楽しむ最大のコツ、のように思いました……ワタシ個人の場合は、ですよ。あくまでも。


 次回のカクヨムコン……その頃ワタシは、どうなっているのかな。プライベートの激変を経験したワタシ、次回のカクヨムコンの頃にはどうなっているかわかりません。境遇が変わるときには変わるものだし、それは突然やってきます。だから、小説を書いていられる立場にあるかどうかもわかりません。次回はがんばるぞ、とは言えないかもしれないです。が、できることなら……今回よりは気楽に楽しめるといいな。そう思います。

 現在、新作の構想をぽつぽつメモしています。毎日は書けませんし、書けたとしても1日2~3行だけ、という生活ペースです。さらにミナキは、小説を冒頭から順番に書くとは限らないので、一応書き上げた後、構成を考えるという作業があります。それが終わって、時系列的におかしくならないよう文章を整え直して、ようやく投稿のことが考えられる態勢になります。……いつ投稿できるのやら。それでも、自分のリアルなペースで楽しんでいくしかないですね。


「書く」皆さん、「読む」皆さん、いつもありがとうございます。

 今後ともよろしくお願いします。


 ……うーむ、この項、書き始めてから公開まで1週間以上かかってしまった……

(-_-;)

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