読書感想文を早く終わらせるコツ

 

読書感想文を早く終わらせるコツ

 学生の君たちに、私が読書感想文を早く終わらせるコツを伝授しようと思う。


 まず、主人公の名前の文字数が多い小説を選ぶ。そうすることで、内容はなくても文字数を傘増しすることが出来るのだ。しかし、間違っても長過ぎてはいけない。


 ロジオン・ロマーヌイチ・ラスコーリニコフ。これは、ドストエフスキーが書いた『罪と罰』という小説の主人公の名前である。さすがにこれは、長過ぎる。


 セバスチャン・ロドリゴ。これは、遠藤周作が書いた『沈黙』という小説の主人公の名前である。そして、私が中学3年生の頃に書いた読書感想文の本はこれである。略さず律儀にセバスチャン・ロドリゴと書いたが、先生に咎められることはなかった。中学3年生という高校受験の勉強、真っ只中だったこともあるだろう。参考にしてくれると、幸いである。


 ということで、読者感想文を書く時は、主人公の名前が長い小説を選ぶと良い。日本人の名前は、そんなに長くないので洋書がいいだろう。ハリーポッターなら、基本的にはハリーと書くのが、普通であるが、ヒロインのハーマイオニーの名前は略しようがない。だから、ハリーポッターを読み、ハーマイオニーに焦点を当てて、読書感想文を書いてみてはどうだろうか。しかし、ここで注意が必要である。本は長いから、映画を観て書こうと思ったそこの君。そういうのは意外とバレやすいので、気をつけて。

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読書感想文を早く終わらせるコツ   @hanashiro_himeka

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