今さら聞けない！ SDGs 入門 ―サステナビリティってなあに？―

5. ここでちょっとまとめ

これまでの章で学んだことをおさらいしてみよう。

サステナビリティ

地球や社会を長持ちさせるために国連が打ち出した取り組み方。

CSR (Corporate Social Responsibility)

企業の社会的責任。企業の事業活動が社会に影響することを考慮して、責任ある行動をとること。

SDGs (Sustainable Development Goals)

国連が提唱した持続可能な開発目標。世界の貧困や不平等、環境問題を解決するための2030 年を目指した世界共通の開発目標。実行しやすいように目標を細かく設定してあり、企業にも開発目標の一端を担うように呼びかけている。

ESG (Environment、Social、Governance)

環境、社会、ガバナンス。国際企業が人道的な事業を執り行うための協定であるグローバルコンパクトで、企業は ESG について共有した意識を持つことを国連が提唱した。

SDG コンパクト

SDGs を事業に組み込むための手順。手順は、SDGs の理解、優先課題の決定、目標の設定、経営への統合、報告とコミュニケーションとなる。

SDGs を正しく事業に組み入れるには、数値目標とその進捗と達成率の管理と報告が必要となる。逆に言えば、数値目標も報告も無く SDGs に取り組んでいますと言っている企業は、なんちゃって SDGs だと考えられる。とはいえ、ほとんどの企業はなんちゃって SDGs だろう。

それ以降の章では、SDGs の実際について考えていく。