第4話 絶対中立の百合の花

_____ミナル大学病院を復興させた。


 「えーと?次はあの輩みたいなチームのところ、だっけ?」


 ラムネは順を並べ、次は八切組の本拠地を復興しに行くことを提案していた。


 「あー、あたしらの本拠地。」


 「そそ、シャルドーネもアスタローシェも復活させたから、次はそこなわけ。」


 と、談笑するラムネとセンヘル。

 その時二人はまだ何も気がついていなかった。


_____


 「やれやれ、二度手間な事をするチームだね。」

 「そんな欠片で直しても、すぐポロッと壊れちゃうのに。」

 「理解に苦しむよ。」


 と、灰色の世界に微かに聞こえる声。

 その声は、ラムネたちの元へと近づいてゆく。


_____


 「やれやれ、ご苦労さんだよ。」


 ラムネたちのところに、羽のような髪型をし、金髪の少女が現れる。


 「お前、誰なわけ?」


 「ぼくは。そこの白いのの親戚さ。」


 そう言うと、センヘルは顔を青ざめていた。


 「げ、あ、あんた」

 「生きていたわけ…?なんで?」


 「ふーむ、頭の硬さは妹ににてるんだネ。」

 「いつ、ハッキリとなんて言ったかい?」


 「は?この灰色の世界であんた生きてたわけ?」


 「そうともさ。まぁ、キミたちが余計な真似をするからこの世界の寿命は縮んできているけど、ネ。」


 その一言に、ラムネはルーシャンの胸ぐらを掴み、問い詰める。


 「アンタさぁ」

 「ボクは世界をわけ」

 「それで逆に世界の崩壊に向かっている、っておかしいと思わないわけ?」


 「やれやれ、頭の硬い人と話すのは苦手だよ、あたし」

 「あの時、キミが自身の墓場に花を手向けたところでオシマイにすれば良かった。と言うのにサ。」


 「…は?」


 「これ以上余計な真似をすると、本当に世界が滅びるから、気をつけるようにネ?」


 そういうとルーシャンは何処かへと消えていった。


_____


 「……は?」

 「は?は?は?」

 「ちょっと意味がわからないんだけど。」


 困惑を隠しきれないラムネに、センヘルはこう慰めた。


 「気にしないで」

 「アイツ、意識が半分飛んでるかなりのあたおかだから。」


 「いやそれは薄々察してたけど。」


_____


 そんな二人に、サニーとフェリが口を挟む。


 「……あの、ところで」

 「八切組の本拠地…直さないんですか?」


 「その通りっスよ?センヘルの活動拠点。」


 「……どうする?センヘル。」


 「一応…直しておくかな。」

 「あのあたおかの言うことなんていつもイミフだし。」


 そう言い、ラムネは座礁船に欠片を差し込む。

 team.八切組の本拠地、復興完了。


_____


 『うーん…』

 『流石にちょっとヤバいことになってきたな…』


 「ルーシャンが告知してくれたのに、言うことスルーはちょっと拙いですね。」


_____私たちは世界を直してるの?それとも……

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