章末あとがき2

「覚醒! 幻日の想い」章末あとがき

 ここまでご覧いただきありがとうございます。

 以上で第2章「覚醒! 幻日の想い」はおしまいです。


 いつも読んでいただける方、応援等していただける方、ほんとうにありがとうございます。

 追ってくださる方がいることが何よりの励みです。


 さて、お話がひと区切りのところで、恒例のあとがきをさせてください。



 第2章は個別のキャラクターに焦点を当てたお話が中心でした。メインはソフィア嬢、リアム君の2人。章題のとおり「幻に見た何か」を絡ませて書いてみましたがいかがでしたでしょうか。

 そして初の誰得要素のBL。作者はノンケで、初チャレンジすぎて仕上がりが微妙な塩梅に。他の方のBL小説を読むともっと直接的な性的接触を描いていることが多くて、こういう雰囲気BLがとても難しいことがわかりました。引いちゃったみなさま、ごめんなさい。でもラリクエ要素なので外せなかった・・・。

 なお、香さんとさくらはメイン(?)ヒロイン扱いなので各章にエピソードが出て来ます。京極君とじわじわと関係を深めますので、毎度、糖分補給隊です。次章は闘神祭もありますので香さんの登場頻度は高め予定です。


 ときに、本章のシミュレーター部分。ミステリー的な展開にするつもりはなかったのですが、いつの間にやら複雑になり・・・何度も何度も書き直した結果、この内容で落ち着きました。すっかり荒木先生のようなループミステリーになってしまい、二番煎じ(他にも多くの作品があって、二番どころじゃない)具合を薄めるために頑張りました。

 誰がどうしてああなった的な話はここでは言及しないことにします。謎を想像するのも小説の楽しみ、ということで(ぇ

 

 また、京極君の取り扱い。第1章で頑張って強くなったのに第2章での扱いが酷い、と感じられた方もおられると思います。この点は物語の主人公ですから「何もできない人」のまま終わるわけはありませんのでご安心ください。ストーリー上、現在はこの状態です。

 中学編では「ハーレムものだけど主人公が嫌味ったらしくなくていい」との評価をいただいていた京極君ですが、高天原編で少しずつ絆されていっちゃって、硬派感が薄まってます。このへんは物語で何度か触れている「ラリクエ倫理」に基づいています。つまり、複数パートナーやLGBTが許容される空気に彼も毒されていってるわけです。このへんもラリクエのラリたる要素、です。


 ラリクエの物語の登場人物たちは、想い人にライバルがいたときに自分よりも関係が進んでいることには「1番」になりたいがために強く嫉妬しますが、独占欲は薄くて寛容なのです。相手に受け入れる余裕がある(AR値が高い)と尚更。どこかで言及したように「推しを理解する仲間」的なアイドル文化ですね。それがゆえにパートナーがいる相手にもアプローチしていくわけです。けっしてNTR的なお話ではありません。

 だから2人以上を同時に好きになって、同時に恋愛していくのも実はよくある話。普通のラブコメや恋愛小説と一線を画すのはこの点です。ラリクエ倫理のこのへんが誤解しやすい(京極君も理解しきれてない)ところでして、想い人と「1番」になれる可能性があるときは、皆、頑張ります。想い人が他の人と共鳴を繰り返し相手色に染まって関係が不動となったときでも、2番、3番を模索します。2番、3番でも共鳴は相手とのかけがえのない絆になりますから、価値のあるものと認識されてます。京極君みたいにAR値が高く受容の器が大きい(2番以降でも自分をほぼ受け入れてもらえる)なら、1番と同義と考える人も多いようです。拒絶されない限り、好きな人への想いは諦めずに大切にするわけですね。



 ところで、第2章冒頭より姿を消してしまっている凛花先輩。次章より復帰します。主人公たちが弱いうちに彼女に動いてもらうとどうしても独壇場になるため、もともとお勉強の缶詰になってもらう筋書きでした。もし彼女推しのファンの方がいらっしゃいましたら、この場を借りてお詫び申し上げます。

 ちなみに・・・学園モノの物語で授業をサボるキャラクターが登場したりしますが、得てして彼らは頭が良くて成績が良いから許される、なんて設定だったりします。そんなわけねぇだろ! というアンチテーゼ的な辛い役割を凛花先輩には背負ってもらいました。がんばれ凛花先輩!


凛花「あ゛あ゛?」



 こほん。

 皆様の「いいね」等の反応を見るに、コメディな部分と糖分多めの部分、そして戦闘などの緊迫した部分が好まれるのだなとの感触を得ています。できるだけそういった話が入り込むよう第3章以降は意識していきますのでご期待いただけると嬉しいです。


 さて、これも恒例の次章への書き溜め期間を少しいただきたいと思います。今は書き溜めがあまりないので少し長めに設定させてください。

 次章は4月1日よりスタートする予定です。

 引き続き拙作にお付き合いいただければ幸いです!



2023年3月15日

たね ありけ

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