俺が教えるが?

1限〜4限までは大人しく授業を受けていた俺だが今まで全く学校に来ていなかった俺に授業の内容が全く分かるわけが無く昼休憩を経て5限〜6限の授業は立入禁止である屋上にてサボっていた。

あぁ〜〜ダリぃ〜なんで俺が学校に来なきゃなんねぇんだよ…くそっ!あのいい子ちゃんのフリをした生徒会長のせいだ。学校ではあんなに愛想振りまいて八方美人を演じてるくせに学校外では冷徹な顔で平気で人を殴りまくる暴走族の総長とか二重人格かよ。

「ここは生徒は立入禁止なんだがな、探したぞ?」

ゲッ…噂をすればなんとやらだなんでそんなに俺にこだわるんだよ!

「探すんじゃねぇよ!どっか行け」

また、コイツに教室に引きずられて行くのか?かと言ってコイツに授業について行けないから教室に居たくないとか弱音を言えねぇし…。

「授業内容がわからないのなら俺が教えるが?」

…な!?篠宮が俺に教える?いやいやいや!ありえない!ぜってぇにヤダ!誰がこいつの世話になるか!なんか企んでるに違いない。

「何も要求しないから…な?」

こいつの事は信じられん…が、授業に付いて行けないのは事実だ…どうする?

俺は考えた末に仕方なく本当に仕方なくいやいや教えてもらうことにしたのだった。

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