待っとけよ
「じゃあ放課後になったら正門で待っとけよ」
そう言って篠宮は俺を教室に連れて行かずに自分だけ戻って行ったのだった。アイツ俺を探しに来たんじゃなかったか?俺を連れて行かないのか…。いやいや!なんで残念そうにしてるんだよ俺は!!とにかく放課後になるまでここで大人しくしとくか。俺は寝っ転げて時間が経つのを待った。…にしても暇だな~、こういうときに喧嘩が良い暇つぶしになるんだが…。流石に止めといた方が良いよな?昨日みたいにまたアイツになんかされたら嫌だしな、それにしても喧嘩大好きなこの俺が喧嘩をしない日が来るとは……な、さて…まだ時間あるし寝るかな。
約2時間後…。キーンコーンカーンコーン……と放課後になったことを知らせる学校のチャイムが鳴った。しかし…工藤は起きなかった。
「お…!…い……、おい……起きろ!」
……ん?…誰だ……?
「起きないとキスするぞ?」
キ…ス?って……はッ!?
俺は気持ちよく寝ていたのだがガバっと勢いよく起き上がったのだった。俺をお越しに来ていたのは不満げな顔をした篠宮のやつだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます