支配されたいと言え、言えば楽にしてやる
狭い部屋に俺の熱い吐息の音だけが大きく聞こえるあれから他のコマンドも使われたが俺は従わずに耐えていた。
「強情だな…でも悪くない。コマンドを使って従順に従う姿も良いが最初は抵抗して最後はぐずぐずに泣きながら結局は俺を求めるしかない姿が良いんだよ」
こいつかなりの変態だな。まぁ…それを言ったら俺もコマンドを使われて興奮しかけているから同じようなもんか。
「じゃあお望み通り抵抗してやるよ」
威勢よくそう言った瞬間ドクンッと体に衝撃が走った。
「ゔぅ……なんか…気持ちわりぃ」
まさか……Sub drop(サブドロップ)か?こいつと信頼関係すら築けてないのにコマンドを使いまくったからだな。
「おい!大丈夫か?まさか…Sub dropか?」
なんだよ………こいつさっきまでは自分勝手だったくせに………。
「おい、支配されたいと言え、言えば楽にしてやる。俺を信じろ」
こいつを信じる?無理だ、だって俺はこいつの事を何も知らない……。でも、俺のことを心配した顔をして見てくる今だけはこいつを信じても良いかもな。
「今だけはお前に支配されたい」
俺の言葉を聞いたこいつは一瞬驚いた顔をして嬉しそうな笑顔を見せたのだった。
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