なんで俺が…

目が覚めるとそこは見知らぬ場所だった。ここはいったい何処だ?見たところどっかの廃屋って感じの場所だが、立ち上がろうとしてみたが体がまったく動かないことに気付いた自分の体を見てみると座らされていた椅子に丈夫そうな縄で手を後手に足を椅子の前脚にピッタリと縛り付けられていた。おいおい…まじかよこんなの逃げれねぇだろ。俺はゴソゴソと体を動かしてみたが縄が解ける気配はまったくと言っていいほどなかった。俺は諦めずにガタガタゴソゴソと10分程動いてそろそろ疲れた。その時俺の居るこの部屋に1つだけある扉が開かれて白い髪の派手な男が一人で入ってきた。

「あれ?君ってもしかして工藤 駿河っていう名前じゃない?」

あ?何でこいつ俺の名前を知ってんだ?ていうかなんか見たことあるような顔をしてんな?

「なんで俺の名前知ってんだよ」

「ん?まぁ…君が学校をサボってる不良で有名だからかな?」

こいつ俺の行ってる学校の生徒か?でもこんな奴が居たら一発で分かりそうだけどな。

「さっきからなんか考えてるみたいだけどもしかして俺が誰か分からない?生徒会長をしています篠宮 月です。これからよろしくね?工藤 駿河君」

生徒会長?え……いやいや一回しか見たことねぇけど雰囲気変わりすぎだろ!?

「それよりも……さ?駿河ってSub?」

なんか急に空気がシーンと凍りついた……こいつヤバい奴だ、篠宮と名乗った奴が足をこちらに進めて近寄ってきたのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る