覚醒

「俺がSubなわけねぇだろうが!こんなにも強いんだぞ!この縄さえなければ今すぐにでもお前に殴りかかってやる!!」

俺のどこがSubに見えるんだよ、しかもこんな筋肉質の体なんか痛振って何が楽しいんだ?

「そうなんだ…残念だな〜。じゃあ俺と同じDomなんだ?」

「まだ検査結果が出てないから分からねぇんだよ!でも俺がSubとかぜってぇねぇから」

「ヘェ~そうなんだ〜」

クソッ!ニヤニヤした顔で俺のことを見やがって何がそんなに楽しいんだ。

「じゃあ試してみる?駿河がどっちなのか」

は?試すって何を試すんだよ、まさか…

「Kneel」

篠宮がそう言った瞬間に俺は犬のように地面にお座りしたいと思ったが縄で椅子に縛られていたため座ることが出来なかった。

「あ、ごめんね?縄を解いてないから座れないか」

篠宮は、俺の後ろに周りコブ結びされていた縄を手で解いた。

「じゃあ改めて……Kneelしろ」

篠宮が命令口調で俺にKneelしろ、と言った瞬間に俺は地面にぺたんと尻を付けて座ったのだった。

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