閑話 1 なりゆきで告白

これはまだ性奴隷としてロザリーに監禁されていた頃の想い出だ。


エルヴィーノはロザリーを驚かせようと特別な企画していた。

"日常業務"となっていた朝の戦闘営みから始まり~と言う生活に、新たな刺激を求めての演出である。

いつものように夕食の後の時間、エルヴィーノは主寝室のソファーで待っていた。

部屋の中にあるシャワー室に先に入り後からロザリーが入る。


ロザリーはいつも念入りに身体を洗い大体40分はかかる。

水音が鳴り終わるとエルヴィーノはバスタオルを広げてシャワー室の前に立つ。

シャワー室から出てきたロザリーの美しい身体に付いている水滴をタオルに吸わせていく。


ロザリーの双丘は非常に柔らかいく巨大だが、これが見事に重力を無視している。

何故か寝る時も重力に逆らっている。

しかもロザリーはいつも胸に"当て布"をしていないからだ。

いつか聞いてみよと思っていたので今聞いて見た。


「フフフッ。知りたいのぉ? 良いわ。これはね、グラビダッド重力操作魔法を改良して胸だけを浮くように少ない魔素で常時発動してあるのよ。寝ている時もよ。フフフッ。いつも発動しているから本当に少ない魔素で動かす魔法は開発が難しかったの」

ヤッパリと思い、何かに使えるかも知れないので暇な時に魔導具にして自作しようと頭の隅にかたずけた。。


髪を乾かすと甘く柑橘系の香りが漂ってくる。

ロザリーがバスタオルのままエルヴィーノの方に来るのでローブを広げて着させようとすると首を傾げるロザリー。

普段であればそのままベッドに行くからだ。

エルヴィーノは無言のまま、手をとりベランダへ出る。


ロザリーが何か理解したような顔で淫靡な微笑みを向けてくる。

ベタベタとエルヴィーノの体をまさぐるので「チョッと待って!」と制止させ用意してあった魔法の毛布を側に寄せる。

するとロザリーの驚いた顔だ。


「これは?」

「・・・魔法のベッドだよ」

本当は毛布だと後から説明する。


エルヴィーノはロザリーの手をとり浮かんでいるベッドに乗る。

魔法のベッドには四方の角に魔法石の小さな照明が置かれ、これも認識阻害で横や下からも見えない事を教える。

羽毛の敷き布団にフワフワの毛布と大きなクッションが2つ。

温度調整の魔法が発動してるので、快適な空間に二人が座ると飛行を始める。



目指すはエルフの町の前にある湖の上空300mだ。

そこから見えるエルフの王宮や町の灯りが幻想的な雰囲気にさせる。

月明かりに照らされるロザリーの美しい身体を見て一瞬でエルヴィーノの血流が変わり臨戦態勢に入っていた。

エルヴィーノはロザリーの肩を抱きしめて、永遠の愛の証として告白する。


「俺をずっと愛して欲しい」

「本当に私でいいの?」

「君が欲しいんだ」

エルヴィーノは立ち上がるとローブの間から相棒が”俺もだ”的な主張をしている。

ロザリーは「宜しくお願い致します」と言うと相棒を舐め始めた。


エルヴィーノは129歳、ロザリーは349歳の夏の夜の出来事。

ロザリーはエルヴィーノの初物を摂取して、その効果を体現し見た身体は200歳ほどにしか見えないのである。

しかも、摂取した29年前から変わらない体型と肌をしている。

その夜、月明かりの下で2人は過去に類を見ない激しい攻防を繰り広げた。


周りは誰も居ない空の上。

ロザリーの喘ぎ声と絶叫が繰り返し夜空に放たれる。

満月の月明かりは目が慣れてくると本当に明るく、ロザリーの汗まみれの体がまるで宝石のように輝いている。

生きた宝石・・・

特にロザリーが上になり、この双丘が激しく動くと眩しいくらい美しい・・・

一瞬、煩悩より美しさの魅力が勝ったような・・・気がした。

気がしただけで、ロザリーはずっと飛び跳ねている。

美しくも淫靡に顔を歪ませながら。

そんな淫魔にエルヴィーノは魅せられていた。

夏の夜と言えど真っ裸で300m上空だが二人は汗だくで闘っていた。

何度も何度も・・・



ただ、流石に魔法切れで湖に落ちるのはまずいとロザリーを説得し部屋に戻った。

夜の大空はロザリーの琴線に触れたらしく、加えて永遠の誓いが拍車をかけた。

部屋に戻ってからも記念日の愛情を何度も要求され、エルヴィーノはその要望に応えるべく頑張った。

それはもう良くやったと自分を褒めたい位、頑張ったのだ。

ロザリーが満足して意識を失うまで求められたから・・・


翌日、エルヴィーノに求婚されて快諾したとロザリーからメイド達に伝えたらしく、夜にささやかなパーリーが開かれた。

伯爵家の内輪だけでチョッと料理が豪華で種類が多かった。

エルフの常識では正式な成人は150歳からであるが二人の事は今更で事実婚となっていた。




告白=結婚なのか?

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