慈愛の天使 リシュエル (討伐済)

【クラス】ボス

【名称】リシュエル

【種族】天使

【性別】無性

【出現場所】Cs-2:環状列石跡地

【強さ】★★★★☆

【武器】祝福のベル

 人の身長と同じくらいある長さの柄に、頭ほどの大きさの金色のベルが付いている。このベル自体にはほとんど攻撃力はないが、このベルの音色は生物の傷や不調をいやす効果がある。近い位置にいるほど効果が大ききくなる。

 その一方で、ベルの音には精神汚染のデメリットがあり、あまりの心地よさで気が付きにくいが、闘争性が失われるという効果が付随されている。


【特殊能力】

神性介入:

 女神様ではない別の上位存在の加護を受けている。

 リシュエルへの攻撃はダメージが90%強制的にカットされ、女神リアによる奇跡の付加効果も無効化する。

 この効果を無効化するには、かなり上位の神族による介入が必要。


聖母領域:

 リシュエルを中心に、リージョン全体に目に見えない特殊領域が展開されており、環状列石跡地では戦闘力が半減する状態異常が付与される。(つまり状態異常無効で対処可能)

 また、リシュエルの圧倒的な母性により、まるでリシュエルが本物の母親のように感じてしまい、攻撃を躊躇したり、彼女の言葉に耳を傾けざるを得なくなる。親の愛などに飢えていたり、不幸な境遇にある者ほど抵抗が難しくなる。

 この領域は時間とともに面積が拡大する。


退行抱擁:

 豊満な体で抱き着いてくる。とても嬉しいと思えるかもしれないが、この攻撃(?)を受けてしまうと、まず思考から幼児退行していってしまう。

 思考が完全に幼児になると、次は体の退行が始まり、3歳児以下の肉体にまで若返ってしまう。

 この攻撃(?)に抵抗するには、強靭な精神対抗が求められる。


rͥ iͣcͫ hͫeͣeͫlͣ:

 ただでさえ攻撃が通りにくい相手だが、リシュエルに攻撃しても一切傷がつかない…………が、ダメージが通っていないわけではなく、あくまで表面に傷が現れないだけ。

 そのため、リシュエルにどれだけダメージを蓄積させているのか非常にわかりにくく、攻撃がきかないと勘違いしてしまう可能性がある。


援護天使召喚:

 後述の強化護衛天使を10体召喚する。1体補充するのに5分程度必要。


【容姿】

 地面につくほどのボリュームのある金髪の天使で、ほかの同僚が軒並みスレンダーな体形をしている中、彼女は極端に「女性的な」体つきをしている。

 また、他の天使が全体的に人類に対して敵意をむき出しにしているのに対し、かなり温和な性格をしており、一見すると話が通じそうではあるが…………


 スィーリエお抱えの大天使の一人で、ほかの大天使たちと違い心の底から無条件で人間たちを愛している――――のだが、あまりにも愛が強すぎるせいで、人類を徹底的に甘やかして大人にさせないままにするという、別ベクトルで狂気に満ちた天使である。

 リシュエルは人間は大人になると「悪い子になってしまう」と考えており、彼女の管理下にある人類は二次性徴を迎えると強制的に退行させられてしまい、命数が尽きるまで子供のまま成長と退化を繰り返さなければならない。

 ただ、その異様な思想は仲間内でも賛否が大きく分かれており、ほかの大天使たちもリシュエルのやることにはそこそこドン引きしている。


 今回の「大粛清」でエリア2に降り立つと、現地で暴れ狂っているモヒカンたちや、親の愛情を受けられなかった転生者たちを次々に受け入れており、大勢の人間がすでに領域内で幼児退行しつつある。



台詞候補

「もう戦う必要はありません。お母さんにあなたの全てを委ねなさい――――」

「子供こそもっとも純粋な存在なのです。悪しきものに染まらない、純白な……」

「ふふふ、怖がらなくても大丈夫ですよ。私はあなたのお母さんなのですから」



・メタ情報

 スィーリエ陣営の教育部門…………一応。

 どこかで見たことがあるような人をダメにする聖母天使で、人間は大人にならなければ悪いことをしないといってずっと子供のままにさせようとしてくる狂気的なキャラである。

 ただ、その母性の巨大さは本物で、親から満足に愛情を受けられなかったとか、幼いころから苦労したとかの経歴を持つ人間は、おもわずオギャりたくなってしまうことだろう。


 対戦相手としてはほかの天使と別の意味で戦いにくい相手であり、こちらが死ぬ心配は一切ない代わりに、洗脳されて幼児退行するという恐ろしい戦闘不能状態になってしまう。

 キャラ的にはエヴレナやあかぎなどは相性最悪に近い。

 逆に、狂信的な人物や狂戦士などであればほぼ影響は受けないとみていい。


 きっちりと充実した人生を送っていたキャラなら悪影響をある程度抑えられるが、今度は攻撃力が半減する領域と、耐久力が回復し続けるベル、さらに神性介入も相まってダメージが極端に通りにくく、ダメージが可視化されないというあまりにも大きな壁がある。

 普通に戦っていては明らかに泥沼になるので、まずは武器破壊から狙ってみるとよいだろう。



・強化護衛天使

【名称】強化護衛天使

【クラス】エネミー

【種族】天使

【強さ】★★★☆☆

【出現場所】Cs-2:環状列石跡地

【武装】光の盾

 身を隠せるほどの輝く大盾を持っている。

 神々の金属でできているため非常に堅固な他、魔法攻撃を反射することができる。


【特殊能力】

神性介入:

 女神様ではない別の上位存在の加護を受けている。

 ダメージが50%強制的にカットされ、女神リアによる奇跡の付加効果も無効化する。

 この効果を無効化するには、かなり上位の神族による介入が必要。


ディバイド:

 リシュエルに対する攻撃を一部肩代わりする。


シールドフラッシュ:

 盾から強烈な光を発することで、一時的に相手の目をくらませ、麻痺させるほか、攻撃力が一時的に低下する。


 リシュエルのみが召喚する彼女の護衛となる天使たち。最大10体まで戦場に呼ぶことができるほか、やられても天界から一定数補充できる。

 元々この天使たちは、幼児退行して弱くなった人間たちを外敵から守ることを目的としており、子供を攻撃しようとする存在から必死に守ろうと試みてくる。

 ただし、武器を持っていないため、あまり能動的にダメージを負わせることができない。ただ硬いだけ。

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