秩序の天使 ベルサリエル(討伐済)

【クラス】ボス

【名称】ベルサリエル

【種族】天使

【性別】女性

【出現場所】Cs-1:絶対雲上領域

【強さ】★★★★☆

【武器】機動審判所 タルタリア

 絶対雲上領域の中央に位置する、ギリシャの宮殿のような建物。

 絶対雲上領域全体の司令部兼主砲であり、建物の周りに浮いている9つの球体から無数のビームが放たれると同時に、中央広間に配置されている直径50mの魔法陣から山を丸ごと吹き飛ばす破壊光線が発射される。


【特殊能力】

神性介入:

 女神様ではない別の上位存在の加護を受けている。

 ベルサリエルへの攻撃はダメージが90%強制的にカットされ、女神リアによる奇跡の付加効果も無効化する。

 この効果を無効化するには、かなり上位の神族による介入が必要。


絶対的な法秩序:

 法と秩序の担い手であるベルサリエルは、絶対雲上領域内において絶対的に定められた10の法律を敵対者に強制させることができる。

 法律に反する者には「罪」というバッドステータスが強制的に付与され、1つの違反につき能力が10%マイナスされる。つまりすべてに反すると100%マイナスとなり、何もできなくなってしまう。

 10の法律は以下の通り


一、女神(スィーリエのこと)の意思に逆らってはならない

二、毎日祈りを欠かしてはならない

三、殺人をしてはいけない

四、不必要な性行為をしてはいけない

五、窃盗をしてはならない

六、無知無学でいてはならない

七、勤勉でなければならない

八、嘘をついてはならない

九、必要以上に富をため込んではならない

十、他の神を崇拝してはならない


 なお、これらに反しているかどうかは自動的に決定しているわけでなく、あくまでベルサリエルが判断している。


裁きの雷光:

 指定した相手に対し、それなりの威力の雷を落とす。

 この雷は電撃属性ではなく「神属性」攻撃(エヴレナのブレスと同じ属性)で、通常の雷耐性では防ぐことができないが、機械類にあまり効果がない。

 また、この攻撃は「絶対的な法秩序」で付与された「罪」一つにつき、威力が倍増する。(最大10個で1024倍)



【容姿】

 腰まである長い緑の髪の毛と怜悧な表情が特徴の女性天使で、見たまんまのとてもお堅い印象で一切の冗談が通じない堅物。

 纏っている黒を基調としたローブも、どこか昔の法学者を思わせるようで、傍らには常に「絶対的な法秩序」の10法が刻まれた石板を抱えている。


 スィーリエお抱えの大天使の一人で、その名が示す通り「秩序」と「法」を司る裁判官の天使である。

 人間性悪説の信奉者のような思想の持ち主で、人間はきちんと管理教育しなければ堕落してしまうとして、力のある神の下で完全なる法の支配を行っている。

 とはいえ、その法運用はあくまで神々からの道徳を押し付けているものにすぎないため、近現代の法学を少しでも知っている者からすれば、公平だとはとても言えないだろう。


 元の世界では、法に反している人間がいないかどうかを見回るために、絶対雲上領域を動かしながら各地を見回っており、少しでも悪徳が見られるときは村や町ごと滅ぼすこともいとわない。

 そのため、スィーリエが管理する世界では、建物外上に載っている雲が見えたら、おびえながらた自分たちにバツが下されないよう祈るしかない。

 彼女たちは正義と秩序の担い手と言っているが、やっていることは暴君と変わらないのであった。


 今回の「大粛清」では、エリア1アクエリアスのリゾート地に向かっている。

 勤勉と質素こそあるべき姿と考えるベルサリエルにとって、リゾート地は存在自体が罪であるため、到達したら片っ端から破壊されてしまうだろう。


台詞候補

「この世の悪徳をすべて裁き、完全なる秩序をもたらす。それこそが私たちの使命です」

「信賞など必要ありません。彼らには必罰だけあればよいのです」

「わからない…………無秩序に生きていた人間たちが、なぜここまで抵抗できるのか」


・メタ情報

 スィーリエ陣営の法務部門。

 道徳法とかいう主観丸出しのガバガバ倫理観で秩序を齎そうという、なかなか最悪な天使である。

 荀子も「性悪説はそういう意味じゃない」と言って助走つけて殴りかかってくるレベル。


 こいつに苦戦するかどうかは挑む側の編成にもよるが、基本的に数が多くてもあまり有利にならないので、少数精鋭で挑むべき。

 また、素行が悪い奴や後ろめたいことが多いキャラクターは相性が悪く、そうでなくても今回の主人公陣営は敵対生物を殺していることが多いので、余計罪が重くなる。

 そういった意味では、なかなか戦いずらい相手である。


 その一方で「絶対的な法秩序」の中身は機械知性を全く考慮していないので、機械相手に有効な攻撃は「機動審判所 タルタリア」の周囲からのビームと破壊光線しかなくなる。

 なので、サイブレックスのような自立する戦闘ロボットがかなり刺さる。


 ベルサリエルのいる絶対雲上領域は一つの浮遊都市が移動しているようなもので、リージョンの真下は大震洋も真っ青の悪天候に加え、無数の雷が降り注ぐ地獄と化す。

 長く放置していると、エリア1-1クリアウォーター海岸に到達し、米津達のホテルなどの拠点が破壊される可能性がある。

 また、絶対雲上領域自体が高高度に浮いているので、そこに到達するための手段が求められる。


 このように、事前準備によって大きく有利不利が違ってくる敵なので、できる限りの万全の用意をして挑みたいところ。

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