エリア2:ガトランド平原 (東南)

エリア危険度:★★☆☆☆


 自然豊かな大地が広がる、大陸の平野部。

 草原、川、森林、丘が無数に存在し、土壌の栄養はきわめて豊富。どんな場所でもそれなりに農作物が育つため、あちらこちらに田畑や、農業に携わる人々が住む町や村などが点在する。

 ここを訪れた者は、まるで中世~近世のヨーロッパの世界に足を踏み入れたような、ファンタジーモリモリな気分になること請け合い

 ただし、治安もまた暗黒時代のヨーロッパ並みであり、中央の警備の目が行き届いていないこともあって、あちらこちらで「賊」の襲撃が後を絶たない。

 特に厄介なのが、徒党を組みバイクで疾走する「モヒカン」軍団で、倒しても倒してもどこからともなく湧いてくる。


 また、人の手が入っていない未開拓の草原や森林では、野生の魔獣が熾烈な生存競争を繰り広げている。うかつに足を踏み入れれば、たちまち魔獣たちの餌食となるだろう

 

【主な特産物】農作物全般

【主な施設】農場・牧場


【リージョン】


エリア2-1:シロン平原

リージョン危険度:★☆☆☆☆

 どこまでも広がる緑の大地に、無数の農村が点在するエリア。

 時間が進むのがゆっくりに感じられるのどかな場所で、スローライフを満喫するにはうってつけな場所。魔獣もいないわけではないが、いるとしてもオオカミや大きなカラス程度。

 どっちかと言えば、どこからともなく湧いてくるモヒカン軍団など、フリーダムな人間の方がよっぽど怖い。


エリア2-2:大瀑布

リージョン危険度:★★☆☆☆

 巨大な間欠泉が吹き上がることでできる湖が、高低差のある崖に広範囲に流れ落ち、長さ数キロにわたる巨大な滝を形成しているエリア。

 ここでは、晴れた日にはあちらこちらで綺麗な虹を見ることができるほかに、この湖の水は一種の癒しの力を持っているらしく、富裕層に大変人気がある。

 そのため、湖の周辺には貴族の荘園が所狭しと並んでおり、滝周辺の景色と並んで大変に美しい庭の風景を堪能できる。

 治安も非常によく、命知らずの族が突撃してもびくともしない警備態勢が敷かれている。

 ただ、裏を返せば富裕層による一種の無法地帯と化しているのも事実で、不用意に近寄ると不審者と扱われ…………


エリア2-2Ex:常夜幻想郷

リージョン危険度:☆☆☆☆☆

 大瀑布にある巨大な滝、その裏側のどこかにある洞窟を進んでいった先にある異空間。

 古の大戦から避難したグリムガルテが作った亜空間で、星一つない暗闇にいくつもの小さな浮遊島が存在する。

 ほぼ光りが存在しない空間にもかかわらず、ある程度物が見える不思議な空間で、逆に光を使ってもあまり遠くまで照らすことができない。

 敵対生物は存在しないため、武装なしでも歩き回ることができる。家主を怒らせないようにしなければ、の話だが。


エリア2-3:ナンバサ地方

リージョン危険度:★★★☆☆

 人の手が全く入っていない未開の地。ここは完全な弱肉強食の世界であり、獰猛な魔獣たちが熾烈な生存競争を繰り広げている。あまりの危険さに、この地方を荒らしまわる賊でさえも、この地によりつくことはない。


 しかしながら、この地方に生息する強力な魔獣の素材は高値で取引されることも多く、ほかの地方比べれば厄介な地形があまりないことから、時折腕利きの冒険者が一攫千金を求めて足を踏み入れることもあるのだとか。


エリア2-4:雷鳴の丘

リージョン危険度:★★★★★

 ガトランド平原の最東端。雷を操る竜が棲むと言われる高原。

 この辺りは常にどんよりとした黒い雲に覆われており、身を隠す場所がほとんどない荒野に激しい雷が降り注ぐ。

 金属の武器を持ち込むのは完全に自殺行為となるであろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る