各技能別解説:グラップラー

⒈グラップラーの強み

⒉グラップラーの弱み

⒊求められる役割

⒋サブ技能の取り方

⒌おすすめ装飾品

⒍ありがちな問題点




⒈グラップラーの強み

 ①圧倒的な火力

  これに尽きる

  Lv1から自動習得の《追加攻撃》により、ノーリスクで攻撃回数が増えるのは破格


 ②《変幻自在》《バトルマスター》

  《変幻自在》はグラップラー、フェンサーが選択習得することができる

  《バトルマスター》はグラップラーとファイターがLv13で自動習得する

  宣言特技を2回使えるのは純粋に強い




⒉グラップラーの弱み

 ◎耐久性の低さ

  ソードワールドにおいて、耐久性とは

  ⑴HP

  ⑵防護点

  ⑶回避力

  これらの複合である。

  グラップラーは鎧に大きな制限があり、盾とグラップラー技能の併用もできない

  HPは《頑強》や《超頑強》があれば多少マシになる。レンジャーを上げてLv7《不屈》やLv9《ポーションマスター》があれば心強い

  防護点は《防具習熟》や《防具の達人》である程度はカバーできる

  回避力は金属鎧ファイターよりマシな程度であり、雑魚は避けることができてもボス級を相手するのは厳しい

  上に挙げた戦闘特技に枠を割くことができなければ、ファイター、フェンサーよりも断然柔らかい前衛になりかねない

  グラップラーLv7で自動習得する《カウンター》で多少は誤魔化せる場合もあるが、使いどころには注意しないといけない




⒊求められる役割

 ◎圧倒的な火力で敵を殲滅する

  これが最重要課題となる。

  耐久を捨ててでも、できるだけ多くのダメージを与えるのがグラップラーの役割だ。

  最低限欲しい能力値は

  ⑴器用、敏捷、生命、精神

   高ければ高いほど良い。高くて無駄になることはない。

   少なくともB2は欲しい。

  ⑵筋力

   最低5あれば何とかなる。

  ⑶知力

   高いに越したことはないが、優先順位は低い。


 向いている種族

 人間、ナイトメア、リカント、グラスランナー、ティエンス、レプラカーン、アルヴ、ソレイユ、ウィークリング


 欲しい戦闘特技

 《両手利き》手数型が最もスタンダードと言える

 《二刀流》両手利きのペナルティをなくすが、選択の余地がある

 《インファイト》1体(1部位)を確実に殺すという意志

 《鎧貫き》高レベル帯(特にLv13以上)で輝く

 《武器習熟/格闘》固定値はあればあるだけ良い

 《命中強化》二刀流との選択になるが、両方あっても良い

 《頑強》できれば取りたい

 《変幻自在》鎧貫きを取るなら欲しい




⒋ サブ技能の取り方


ルールブックⅢのp,72をもとに、経験点別に構成を紹介する


初期作成 グラップラー2スカウト1エンハンサー1

5500点 グラ3スカ2エンハ1

10000 グラ4スカ3エンハ2アルケミ1

16000 グラ5スカ5エンハ2アルケミ1

23000 グラ7スカ5エンハ4アルケミ1

30000 グラ7スカ7レンジャー3エンハ4アルケミ1

40000 グラ8スカ7レン5エンハ5アルケミ3

50000 グラ9スカ7レン5エンハ6アルケミ5

65000 グラ10スカ8レン7エンハ6アルケミ5

85000 グラ11スカ9レン9エンハ7アルケミ5

105000 グラ12スカ9レン9エンハ9アルケミ5

135000 グラ14スカ9レン9エンハ11アルケミ5


スカウト

グラップラーが先ず取るべきはスカウト

探索、危険感知、先制と必要なものばかりなのでできて損はない

Lv7《ファストアクション》からが本番なので敏捷も成長させておこう

Lv9《影走り》は上級戦闘、熟練戦闘で役に立つだろう


レンジャー

探索や危険感知はスカウトとかぶるので勿体ないように思えるが

Lv5《サバイバビリティ》があると魔法などで事故りにくくなる

Lv7《不屈》で実質HPが増える

Lv9《ポーションマスター》で世界が変わると言っても過言ではない


エンハンサー

先ずは【キャッツアイ】1択で良いだろう

次に【ガゼルフット】か【マッスルベアー】

Lv3、4は【アンチボディ】と【メディテーション】

Lv5以降は【デーモンフィンガー】を優先しつつ【オウルビジョン】【ジャイアントアーム】【リカバリィ】より選択

Lv10で【ジイプロフェシー】

Lv11以降は【フェンリルバイト】か【バルーンシードショット】(エネミーの真語Lv8【ブリンク】を剥がすのに有効)

【トロールバイタル】【ヘルシーボディ】【タイタンフット】も選択肢のひとつ


アルケミスト

【ヴォーパルウエポン】ほぼ1択だろう

Lv2で【ヒールスプレー】が安定する

Lv5は【イニシアチブブースト】が最優先

Lv6以降【アーマーラスト】か【ディスペルニードル】を取るのもあり


魔法系技能の使い方

グラップラーと最も相性の良い魔法系技能は神聖魔法

グレンダールの特殊神聖魔法【ヒートウエポン】は戦闘準備に使用できるので特技枠を使わない

キルヒアの特殊神聖魔法の強さは言わずもがなだろう

ドルイド魔法との相性も良い

他は《マルチアクション》や《足さばき》が必要になる

ソーサラー 探索と攻撃。Lv8【ブリンク】がおいしい

コンジャラー バフやゴーレム。Lv8以降は攻撃もできる

プリースト 自己回復できるようになるのが強み

マギテック 探索やバフ。攻撃にはあまり使えないが便利

フェアリーテイマー 探索、バフ、回復、攻撃と幅広い。妖精召喚で頭数も増やせる

ドルイド 多くのバフ魔法が射程10mのため、それを主に自分に撒けるのが強み

デーモンルーラー 【デモンズテイル】などあると便利。【デモンズレギオン】での追加ダメージ量は全技能中最高となる



⒌おすすめ装飾品


頭 スマルティエのヘッドバンド、ラル=ヴェイネの羽冠

顔 スマルティエのアイガード、赤の眼鏡

耳 蝙蝠の耳飾り

首 奇跡の首飾り、スマルティエの銀鈴

背中 セービングマント、スマルティエの風切り布、(高レベル向け)ペンギンマント

手 アルケミーキット、スマルティエの能力増強の指輪(腕輪)、信念のリング(正しき信念のリング)

腰 アルケミーキット、ブラックベルト、グリーンベルト、スマルティエの武道帯

足 軽業のブーツ、スマルティエのアンクルスリーブ

その他 スマルティエシリーズ




⒍ありがちな問題点

 ①命中が足りない

  グラップラーは攻撃力が全て

  ソードワールドにおいて、攻撃力は

  ⑴命中

  ⑵武器の威力表

  ⑶固定値

  これらの複合である

  幾らダメージ期待値が高くても命中しなければ意味がない

  その為、筋力よりも器用がより高いほうが総合的な火力は高くなる

  Lv1で《両手利き》を取っても、ペナルティ込みで結局当たらないのであれば敢えて両手で殴らないほうが良い

  Lv5で《二刀流》あるいは、Lv7以降で《命中強化》を習得するまでは相手を見て決めよう


②耐久性が低過ぎる

  ソードワールドにおいて、耐久性とは

  ⑴HP

  ⑵防護点

  ⑶回避力

  これらの複合である

  グラップラー向きの鎧は回避にプラス修正があるので、回避力自体は低くないが

  盾を装備したり、《回避行動》を取ったフェンサーなどに比べれば低いことになるので注意しよう

  防護点はどう頑張ってもフェンサーかそれ以下にしかならないので、HPを盛ることを心掛けると死ににくくなる

  《頑強》《超頑強》は欲しいが、特技枠の兼ね合いで両方取ることが難しいので

  レンジャーLv7《不屈》や、Lv9《ポーションマスター》で「スカーレットポーション」を使って何とかしよう


 ③防護点の高いエネミーとの相性が悪い

  グラップラーのメインウエポンである格闘武器は威力表レートが高いとは言えない

  C値も高めなのでクリティカルで大ダメージを狙うのも難しい

  そうなるとグラップラーができることは主に以下の2つ

  ⑴ダメージ固定値を盛る

   筋力を上げる、練技や賦術で強化する、武器を加工する、《武器習熟》を取る、味方にバフをもらう

  ⑵相手の防護点を下げる

   《鎧貫き》、賦術【アーマーラスト】、デモルラLv6【デモニックスキン】

  基本的には高レベル(Lv11以上)では鎧貫きはあったほうが良いだろう

  Lv13自動習得バトルマスターまでいけば1Rに2回宣言ができる

  《変幻自在》があれば、Lv13で最大3回の宣言ができる


④筋力に全てをかけている

 命中と固定値さえあれば良い派閥のPLは、生命や精神の成長を甘く見ている

 勿論、命中はあるべきであるが、生命や精神が最低限なければ最悪の場合、2R目以降を気絶で迎えることになる

 これでは味方パーティのお荷物になりかねないので、最低ラインのHPと生命抵抗、精神抵抗は維持しよう

 理想はかばう役がいてくれることだが、魔法や範囲攻撃に備えるのは健全なことである



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る