第4話 幹部ガレッドVSスワット隊長サラの戦略戦

「おい、まずはスワットとの連携で来るスナイパーどもを排除するぞ」


中央室の一階には、全ての銃器機や煙幕、ドローン等の作動を

モニターで管理していた。


「目視では全く確認出来ないように煙幕を張れ。

この近辺に設置してある全ての煙幕機を作動させろ」


ここを要塞化する為に、スナイパーチームがいる建物の屋上は既に奴らによって

購入済で武装化されていた。


「赤外線センサーを使わせるんですか?」


「そうだ。奴らはこの建物しか見てねぇ。こっちは熱源のダミーを使って奴等の居場所を探り出す。煙幕が晴れた頃には、屋上の奴らは全滅だ」


———————————


「こちらスナイパーゼロ、全員指定の場所から動かず待機せよ。熱源探知作動。

指定外熱源は全て処理する」


しかしサラに、抜かりは無かった。奴らなら必ず隣のビルも安全の為、購入する

であろうと読んでいた。そしてスナイパーチームを援護する為、更に遠い場所から

彼らを守らせていた。


「こちらゼロ1チーム。了解した。全てのチームは現在地で待機せよ」


——————————


「何かがおかしい。2体のドローンを使って、奴らの屋上にいるスナイパーの一人を攻撃させろ。その更に上空の気づかれない場所からドローンを偵察しろ。必ず撃ち落としてくるはずだ。その方向をよく見ておけ。録画して弾道を見極める」


——————————


煙幕の中、2体のドローンがスナイパーに迫った。

「こちらゼロ1! ドローンを撃墜して」


「了解! ゼロ1。レーザーセンサーを使って確実に撃墜する」

「こちらスナイパーゼロ。遠距離部隊は2機のドローンを撃ち落とせ」


「了解。スナイパーゼロ」


———————————


「よし、解像度を上げて弾道と弾数を教えろ」

手下は画像処理し、サーモセンサーから弾道とスナイパーの場所、人数を数えた。


「広域にサーモセンサーをかけてみましたが、近場のスナイパー四人とはまた別に、

主にドローン撃墜の為だと思われるスナイパーは、距離をとって四人います」


「それなら例のドローンを使うぞ。いいか? スナイパーの弾道に重なるように

ドローンを起動させるんだ。起動だけなら無音だ。だが熱源は発生する。

うちのドローンで敵のスナイパーを使って、この近くにいるスナイパーを排除する。自動爆破装置はついてるが、まだ使うな」


————————————


「こちら爆破班、ドローン機での爆破は失敗。繰り返す失敗に終わった。

チタンか何かの特殊合金で出来ていると思われる。ゼロ1よりの指示を待つ」


「こちらゼロ1、了解した。天井の四隅のセントリーガンは無力化しなければ

突入は出来ない。爆破班は何とか手を考えてほしい」


「こちら爆破班。側面から壁を爆破し、防衛キャタピラードローンの熱源を囮にして、その間に、内部に爆破ドローンを直接当てれば無力化は可能になる。作戦許可を申請する。以上」


「こちらゼロ1。作戦を許可する」

「了解。爆破班、これより作戦に移る。以上」






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る