第2話 キャラクター作成 その他設定
キャラクター作成では、まずは男女の選択、そして五つの属性である
火、水、土、風、無から1つを選択し、次にサブ属性である
光、闇、斬、発、無から選択してから、容姿作成に入る。
このゲームでは容姿作成も1つの武器に成りえる。
可愛いキャラクターだからといって油断していたらバッサリやられる。
当然、人気の無い場所でないと、兵士に見つかれば追われる身となるが、
遠目に見える程度であれば、逃げ切れば、指名手配犯にはならない。
強く、そしてプレイヤースキルさえあれば村を独りで全滅させることもできる。
このゲームでは銀行にお金を預けておけば、最悪死亡しても同じIDのキャラで
あれば入出金は可能だが、家はそのキャラクターの所有物になる為、アイテムの
共有は出来ない仕様となっている。
家には自分の物を置く事ができるが、門番を雇うのが基本となる。
門番がいない場合、それは盗んで下さいと言っているようなものになる。
しかし、逆にNPCを配下に持つプレイヤーなら、配下に逮捕される。
弱肉強食の世界なので気を付けることも多い。
銀行もその1つである。基本、銀行には屈強な兵士を雇ってはいるが、町の規模が小さい村などでは、当然それなりに強いが、襲われる場合もある。
アイテム共有が出来ない為、更に命の大切さが分かると思うが、まさに一撃で死ねる
世界である。パーティプレイで洞窟や遺跡などに挑戦するのもいいし、
NPCとはまた別にギルドを作ることも可能だ。
ギルド用の大きな家も存在するが、当然、値段は高い。
しかし、共同で門番を雇える為、複数人の門番を配備できる。
ギルド用に変えてもアイテム移動はゲーム内規約で違反になる。
規約違反者には大ボスを倒しても、リアルマネーの支払いはされないので注意。
高額指名手配犯にもギルドに所属している者も多くいる。
情報屋には裏稼業をしている情報屋もいて、高額指名手配は裏稼業の仕事の依頼を受ける事が可能だ。その場合は兵士を殺して恰好を兵士にして行くか、仲介人を通して
依頼を受けるかになる。
高額指名手配になって裏稼業を紹介していれたら一気に報酬も上がる上に、
装備も一級品が多くなる。外で襲ってもいいが、兵士に見つかると包囲網を
仕掛けられるので、家に帰るまでは後をつけるのが最善ではあるが、昼間は兵士に
見つかりやすい為、その辺りの配慮も必要になる。
うす暗くなってきたある町で、フードを深く被って口元も隠し、
マントで前を隠した男が、馬に乗って町に現れた。
NPCは気づかないが、その町にいるユーザーたちは、その男を避けて、
町を跡にして行った。
男は馬を下りて、気にロープを掛けると、情報屋に入った。
少しの間を置いて、「今夜は暗い、店じまいだ」と店主は言った。
客が全員出て行ってから、店主は隠し扉を開いて、
奥から大量の金貨を机の前に出した。
「相手は?」男は一言だけ発した。
「この町一番のギルドだ。人数は30人前後の中規模ギルドだ」
「明日また来る。その時にはあんたの耳にも入るはずだ。馬は預けておく」
男はそういうと出て行った。
その男は孤高の暗殺者で有名だった。ギルドにも入らず、誰もが避けたがる
殺し屋だった。深夜になり、2人いた門番が、5人に増えた。
男は何者にも見つからない場所から、じっと見つめていた。
5人から7人に門番が増えた。
王国の兵士が通り過ぎた後、男は闇夜に溶け込むようにスーッと
ギルドの屋敷前に近づいた。
屋敷の前にいた男たちは次々と倒れた。扉の前にいた3人が一斉に襲い掛かった。
音も無く、三人とも首を落とした後に、崩れ去るように倒れた。
男の属性は無、サブは斬、故に非常に高価ではあるが、彼の手袋の両端は希少な
金属で作られていた。
属性は無、つまりは得意もないが不得意もない、強くもないが
弱くも無い、確実に斬に関しては通用しない事は無い。
武器とプレイヤースキルを活かせば、必殺一撃の暗殺者と言うわけだ。
男はそのまま扉を開けて入った。まだ三人いたが、
入ったと同時にサッと手をマントから出した。そして正面の男に近づいた。
それ以外の男と女は、まるで切れ味の鋭い糸に斬られたかのように、
その場に倒れた。
「残りの奴らはいつ来る?」
「……朝には全員きます」男は震えながらそう言った。
殺し屋は男の正面から振り返ると同時に手刀で終わらせると、
階段近くで待った。落ちるなら大抵の場合は、入れ物置き場の前だったからだ。
朝が来た。男は言った通り、情報屋に入ってきた。
「あのギルドはもぬけの殻だ。誰もまだ行ってないだろう。今なら取り放題だ。
……例の男の情報は何か入ったか?」
「探させてはいるが、本当にいるのかい?
居たのなら、もう死んだんじゃないかね?
誰もが孤高で一番強いのは、あんただって言う」
「奴は絶対にいる。あのギルドの金やモノで引き続き
探させてくれ」
そう言うと馬に乗って町を跡にして行った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます