第14話
佐奈ちゃんの家は郊外に建てられた一軒家とのこと。
家に向かう途中ももうヤメてくれ!!となりそうな程のオタクっぷりを熱弁され、正直アタマが痛い。とはいえ、無視するのも人として、そして一人の兄としても良心が痛むので、 おっぱいをたまに見てなんとか正気を保った。
ふぅ、やっぱおっぱいは最強だ。
「もうそろそろですよ、お兄さん・・・、あれ、どこ見てるんですか」
「え、あー、なんか虫がね。うん、虫がね・・・」
「ふーーん」
あ、バレてるわこれ。
だって目が犯罪者を見る目になってるもん。おっぱいも犯罪級だけどな。
「まぁ、いいです。おっぱいをガン見してたことは
「2回も言わないで・・」
赦された。の思いとは裏腹に年下の女の子になんてことをしているんだ。と今更ながらの罪悪感を感じつつ、ちょっと気まずくなった道中を歩んだが、ようやく佐奈ちゃんの家が見えてきた。
「お兄さん、あそこです」
そう言いながら指差す先には大層立派な一軒家・・・を高い塀が囲い、家の周りには背の高い木々がきれいに生え揃っている。バカでかいガレージには高そうな車が3台ほど停まっている。 よくみると入口には監視カメラも設置されている。
・・・え、ヤ◯ザの家じゃん。
さなちゃーん、嘘だよね。いや、違うよね、その隣のありふれた2階建ての家の事指しているよね。・・・いや、しっかりヤ◯ザの家のこと指してるわ。しっかりさしてるわ。これ完全にこの家のお嬢だわ。おっぱいお嬢だわ。
いやいや。っぽい家なだけで別にこういうのが趣味な人もいる。それに佐奈ちゃんはオタクだし、お嬢はオタクになることもないはず。
うん、気のせいだわ。ごめんね佐奈ちゃん。勝手にお嬢にしちゃって。
「お兄さん、体調でも悪いんですか? もう家なのでゆっくり休んでくださいね。」
「あ、ありがとね、佐奈ちゃん・・・」
あの家で俺は休めるのだろうか・・・。
貧血にでもなったかのようなフラフラの足取りを佐奈ちゃんに支えてもらいながら、門の前まで歩いていく。
「あれ、開かないですね・・・。ちょっとまっててくださいね。今開けてもらうので」
「う、うん」
そう言うとスマホを取り出し誰かに電話をかける。
ワンコールも終わらないうちに誰かにつながる。
「おい、サブ・・・。この時間に帰るって連絡しただろ。なんで門開いてねぇんだ・・・?」
・・・え?
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