第二話 信じる奇跡(前編)
女王とキュウシュウ組との戦いを描く。
・第一話ラストで女王が全員かかってこいと大見得を切った直後、ダッシュで後退する。一番早く追いついたヘラジカの大振りを小さい岩を挟み衝撃を緩和しつつ反動を利用して更に後ろへ大きく跳ぶ。
・火口にあるサンドスターの塊のてっぺんまで登り、太陽を背に飛び降りながらトキを狙う。音波攻撃がセルリアン的に最も厄介なため。後は鳥のフレンズを優先して落としていく。後の戦法の布石として行動範囲が広い相手を優先して狙う。
(このあたりまでの動画は作ってる)
・鳥のハシビロコウと助手、何も考えずに突っ込んできたアライグマとアミメキリンを倒してから火口から離脱。
火山周辺はガスやサンドスターの匂いが濃いので鼻が効くフレンズ相手でも不利になりにくい。ゲリラ戦に持ち込みヒットアンドアウェイを狙っていく。
・女王が火口から離脱した時点で残る鳥のフレンズは博士のみ。鼻が効きにくいため空から目視の追跡が最も有効なこと、眠らされたフレンズ達に残された時間が不明なこと、明らかに戦略的に攻撃してきた女王に作戦を準備する時間を与えるのは危険と判断したことから、増援を呼びに行くより全員で女王を追う方を優先。
ただ全員で追うとなると走りや山道が得意でないフレンズに合わせて動くと遅くなる。得意な者だけで先行すれば戦力は分散し一方向からの攻撃になるので先ほどの戦闘の二の舞になる。
まごついている内に、自分のスランプ解消のためについてきてくれたアミメキリンがやられた事に責任を感じていたタイリクオオカミが独断先行を始める。
統率が崩れつつある状況に焦りを加速させるヒグマだが…。
・タイリクオオカミは待ち伏せしていた女王に背後を取られ倒されそうになるが、寸前のところでジャガーが空から降下しながら攻撃を仕掛けてくる。
「危ない河をひとりで渡ろうとするなんて水くさいじゃないか。良ければ一緒に渡らせてもらうよ!」
(危ない橋、が本来の言い回しだがアニメ世代ジャガーの個性に合わせる)
ヘラジカの思いつきが功を奏した。まず山頂からフレンズ達を適当にブン投げて距離を稼ぎ、飛びつつ女王を探す博士を目印に集まりながら探索することで全員で挟み撃ちを狙う作戦だ。
(ヘラジカ自身はブン投げる所までしか考えてないのをヒグマとライオンが発展させた)
(ジョジョ3部のラスボス戦みたいだなこれ)
そしてジャガーは運良く女王とタイリクオオカミの場所へ着地できた。大当たりだ。
・自分達の攻撃を避け続ける女王を見てタイリクオオカミは推理する。
火口での戦いではどの攻撃にもカウンターで倒してきたのに、今は避けるだけ。つまり女王は異常なまでの避け勘があってもカウンターするには限度がある。火口で自分達を全員倒さなかったのも、戦力を分散させようとしたのもきっとそれが理由だ。決して倒せない相手じゃない。こちらと違って疲れる様子はないが自分達は思った以上に女王を追い詰めてるはずだ。
自分とジャガーどちらかが犠牲になってでも確実に仕留められる攻撃であれば、チャンスはある!
タイリクオオカミの推理はすべて当たっていた。が、2人の同時攻撃は女王の片腕一本を犠牲にしながらのカウンターで返されてしまう。
戦闘のエキスパート2人を倒した女王だが、片腕を失って明らかに消耗が見て取れる。この状態で残りのフレンズに勝てる見込みは薄いと考えたのか、苦渋の決断という様子で着ている黒い白衣の一部を剥ぎ取り片腕を修復した。
「修復に当てられる余剰はもうない。より慎重にいかなくては…」
(その後、より慎重になった女王の有利で戦いは進む。女王が攻撃を回避する描写が続いても緊張感を損なわせないためにこの戦いをゲリラ戦の最初に見せる必要がある)
以下ゲリラ戦の一部
・時には簡易的なバリアを使って攻撃を防ぐ。消耗を抑えるために一度の攻撃で壊れる程度のものを必要最低限のタイミングでしか使わない。
・ヒグマは女王が攻撃を避ける時、太陽の方角へ優先して動く癖があるのに気づく。そして松明を投げて視線を逸らした隙にくまくまスタンプを叩き込むという原作巨大黒セルリアン戦の経験から着想を得た技を繰り出すが、避けられる。
松明よりヒグマ自身の輝きの方が強いので陽動として働かなかった。
(光を追うセルリアンの習性が勝利の鍵になった原作アニメと同じ手は通用しない敵だと伝える演出。また、キョウシュウ組が全滅する話でもあるので、原作アニメ以降の成長を示すことで何も良いところもなくただ負けたと思わせないのも必須。仮にこのストーリーが格闘ゲームになったら全員に原作にはない新しい超必殺技を追加できるぐらいが理想)
・シロサイは集団戦なら小回りの効かない自分は最後に狙うだろうと踏んで女王に攻撃される直前に槍を生成してカウンターを狙う。が、回避される。
(原作では自分の長所すら知らない残念な役回りだったので、今作では弱点を利用した戦法を使ってもらって成長を表現)
・パンサーカメレオンを背負って透明化したツキノワグマの一撃も避けられる。
(ハンターハンターで見たなこれ。ふたりの関係性や長所の噛み合いが良いのでOK)
・ツチノコが女王は火山から出てきたのだからとヤケクソ気味に念のため持ってきていた桶の水をぶっかける。が、これは避けない。
当然ダメージはないのだが、ツチノコは今まで女王がフレンズ達の特性を熟知して避けまくって来たのに蛇である自分がぶっかけた水に毒でも混ぜていると思わなかったのか。と疑問に思い、女王の能力を看破する。
・女王もうひとつの戦法「未来予測」
周囲の生き物や植物、大気、微生物などあらゆる物質が持つ願望を基に再現世界を網膜上に構築。再生を早めてほんの少し先の出来事を見る。
再現世界は現実と同等なので、実質的に未来を見て必ず先手を取る。
(モチーフはネクソン版の黒セルリアン達が見せた先読み行動。あれの最大レベル版をイメージして設定と連携させたもの。今作はネクソン版のリベンジマッチでもある)
弱点は予測しても対応しきれない行動。これは承知の上なので、そもそもこの能力に頼り切るつもりは毛頭ない。
また再現世界で「ありえない出来事」は予測できない。ただそうした「ありえない出来事」こそ女王の求めるものなのでドンと来い超常現象でもある。
(動画化してる戦闘では相手が動きだすより一瞬先に女王の目が動くようにしてたかも)
・アラビアオリックスとオーロックスは静と動の関係、互いの強みを知っていて互いの弱みを補い合う戦い方で女王を追い詰める。
(原作アニメには「戦い方が上手い」と言われたぐらいでこんな描写全然ないがキャラクターの雰囲気からは逸脱してないのでいけるはず)
射程のある長物かつ隙の少ない相手に苦戦する女王は2人の仲の良さに着目。攻撃を受ける直前、眠らせたアラビアオリックスを盾にして攻撃を躊躇させた隙にオーロックスを倒す。(2人の強みがそのまま弱点になる形)
「これは…たぶん嫌われる。だが、やるしかない」
こんなドンパチを自ら進んでやってるくせに女王は何を気にしてるのか。後々の伏線にツッコミを入れさせるポイントとして用意。
・ゲリラ戦最終盤、火口付近に戻ってきた女王は眠らされたフレンズ達を守っていたカバを倒す。眠らされてなお女王を掴む手を放さなかったことで生まれた一瞬の隙にヘラジカが女王を拘束。
すかさずライオンがヘラジカもろとも女王に会心の一撃を与える。
「私ごとだ!」
「言われなくても!」
(アラビアオリックスとオーロックスの対比)
やりすぎたぐらいに手応えアリ。ヘラジカも気絶している程だ。これが夢ならもっとスマートにやれてるはず。ヘトヘトのライオンは胸を撫で下ろすが…。
ラッキービーストから警告音が鳴り響く。
火口内から湧出したサンドスター・ロウを吸収して起き上がる女王。
そもそも女王が火口に戻ってきたのは消耗を回復するためだった。戦いの最中に石板四神の位置をズラしていたのだ。女王は未来を読んで動くのではなく、生き残るために動いている。
「おいおいそれは反則だろ…」
「不思議なことを言う。動物が己の特性を利用して何が悪い?」
(実際反則気味だが原作アニメで巨大黒セルリアンがなんかサンドスターロウを吸収して回復してた描写と、今作でも女王が体の一部を使って片腕を修復した描写で成立する合わせ技)
・眠るかばんに寄り添っているサーバルは抵抗する様子がない。女王はきっと優しい人だとかばんが言っていた、それだけが理由だ。
「そう思えるのは、きっとお前達が優しいからだろう」
これでキョウシュウ組は全滅する。
第一話時点で見回りに行っていたフェネックは、火口に戻ってきてアライグマが倒されていたショックでずっと姿を隠していた。
そして現在、黒セーバルが唾を飲み込む音を聞いて寝たフリをしていることに気づく。
第二話 後編へ続く
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