第40話 目指せ、ノイキャン日本進出!
魔法使いの国に戻り、私はまずユメに会いに行った。
「ユメぇえええ!」
「どうしたどうした、モモ、落ち着いて。」
「ノイキャン、日本で活動する気ない?」
「え!私、日本語しゃべれないよ?」
「魔法使いの国から来たって言えば大丈夫だよ。私も日本語教えるし!」
「うーん。確かに楽しそうだね。ちょっと、考えてみる!まずは、親に聞かないとだし。」
「いい答え、待ってる!」
少しセッションをした後ユメと別れた。モニカさんの家に帰る途中に、たまに路上ライブを聞きに来てくれている男の人から、
「お帰り!」
と、声をかけられた。
「戻りました!あと半年、頑張ります!」
と返して、あと半年は、長いようで短いな、と感慨深くなった。
言葉を覚え、仲間もでき、最初の半年よりも生活のしやすさは増していた。
ただ、異国の地で何もわからず不安になる日々を、私はユメに強いようとしていることにも気付いてしまった。
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