第三章

第39話 魔法使いの国、再び。

モニカさんと、リタちゃんキラくんのお家に戻る日が来た。

宿題も、ばっちり桃田高校に提出し、由和ちゃんとも、しばらくお別れだ。なんだか、寂しい。


お菓子をたくさん持って、進路指導室(異世界ワープ室)に移動した。

神谷先生が、いつものように同席している。そして、ドアを開けて、ワープ!!!


リタちゃんキラくんが、モニカさんとともに、笑顔でお出迎えをしてくれた。

「お菓子、いっぱい持って来たよー!」

「わーい、ありがとう!」

私は、ちょっとした現地語は、覚えてしまったのだ。そして、今学期の目標をみんなに発表する。


「今年は、作詞作曲を頑張ります!ノイキャンの活動も頑張ります!」

おーっ、と、みんなが喝采する。私は夏休みの間に、作詞作曲ボーカルの教則本を図書館でいっぱい借りて読んだのだ。


「そして、子供たちに、たくさんギターを教えたいと思います!」


目標なんてなくて、ただギターがあれば幸せだった私が、音楽で他者との繋がりを求め始めていた。

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