第37話 ボランティア

それからの夏休みはあっという間だった。


入学したての時、なんでバイトが禁止なんだろうとがっかりしたが、宿題をこなしているだけで精一杯だ。


自由研究は、作曲にした。読書感想文も、なんとか。そして、残るは、ボランティア活動の宿題だ。


「何をしようかな・・・」

どうしても浮かばないので、由和ちゃんに相談することにした。


「由和ちゃん、自由研究もうやった?」

「実は、まだなんだよねー。」

「これは、一緒にやるしかないよね!」

「・・・だね!」


さて、何をしようか。せっかくだから、楽しいことがしたいなあ。


「ゴミ拾いは、どうかな?」

「由和ちゃん、本気で言ってる?」

「うん。だって、楽しそうじゃない?」

「え?」

「いつも過ごしている町が綺麗になるの、とてもいいと思うけどな。」

「じゃ、じゃあ、やろうか!クリーン大作戦!」


意外な展開だったが、綺麗になった我が町を見るために、頑張るのだ。

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