第32話 理由

「ああ、それ、みんなから思われてると思うんだ。」

由和ちゃんは言った。

「私は勉強が好きだけど、同じような生徒ばかり集まっている学校だと、視野が狭くなっちゃうかなって思って。」

「へえ〜。まだ高校生なのに、そんなことまで考えているんだね!」

驚いた。

「モモちゃんは、なんで留学したの?」

「無理矢理させられたんだ・・・。でも、今はこれでよかったと思ってる。なんか、ものすごい重いダンベルを向こうで背負ってたから、今ここで荷物が軽く感じる、みたいな。」

「いい例えだね〜!」

私たちは少数派どうし、仲良くやっていきたいと思った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る