第30話 おうちに人を招きました。

「いらっしゃ〜い。」

母は、友達を連れて来たので最初は驚いていたが、

「モモが友達を連れてくるなんて数年ぶりだから、大したお菓子とかないけど、まあ、上がって。」

と、喜んでいるようだったので、私も驚いた。


「うちのお母さんのおやつ、なかなかないよ。」

「え、例えば?」

「食パンの耳に砂糖をまぶして、揚げるとか。あとは、お魚の骨を揚げて、骨せんべいとか。スイカの漬物とか。」

「モモちゃんのお母さんのおやつ、最高だね!」

と言っていたら、母がとうもろこしと麦茶を持ってきた。

「おやつで、とうもろこし出たの初めて!」

と、由和ちゃんのテンションが上がっている。

「とうもろこしの芯は、細かくして、コンポストに入れると、栄養たっぷりの土が出来るんだ。それで、家庭菜園やってるの。」

「モモちゃんち、エコだね!ナイス!」

由和ちゃんが褒めてくれるので、母のことなのに、なぜか自分の自己肯定感が上がってしまった。

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