第8話 仲間入り
2人について歩いていくと、小さな小屋のような木造の建物の前で、2人が止まった。
ちょっと待っていてねと私に合図をして、リタちゃんが小屋の中に入っていった。
しばらくすると、ポニーテールをした女性が出てきた。おそらくお母さんかな。
女性は「モニカ。」と言って、中に入るように促してくれた。
モニカさんは、2階の空いている部屋に私を案内してくれた。ベッドが置いてある。そして、私の持ち物を置くように指示した。もしかして、私、泊まっていいの!?
安心感から、涙があふれて止まらなくなった。すると、モニカさんが、私の肩を優しくなでてくれた。私は、持っていたお菓子を全て、モニカさんに渡した。モニカさんは、笑顔で何か言ってくれた。
腕時計を見ると、夕方の5時。疲れてベッドで寝ていた私だったが、目が覚めてきた。下に降りると、モニカさんが謎の生き物を包丁でさばいていた。
「私、手伝いますよ!」
モニカさんは、私にエプロンを渡してくれた。モニカさんがさばいていた生き物は、よく見ると、私がお昼に食べた謎のお肉のようなものだった。鳥のような形をしている。やっぱり、お肉だったのね。得心。
2人で夕食の用意をして、近くで遊んでいたリタちゃんキラくんに声をかける。私もいつまでもお世話になっているのは申し訳ないし、お仕事とか、早くなんとかしなくちゃな、と思った。みんなで食べる夕食は美味しく、心細さが少しは和らいだ。
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