第39話 あの国へ
いろいろと確認が出来た。下っ端ということだけは変わらないが国は確定したし大体の地域も確認が出来たので何も問題はないだろう。
「主様、この後はどうしましょうか」
「記憶を消す物があるからそれを使うしかないだろう。殺めるわけにもいかないから」
そうして権限を全て剥奪し記憶も消しまっとうな人生が歩めるように補正した、ドロップアウトしてまたこのようになってしまったら次は消した方がいいだろう。そうして解放した。しばらくしたら自分の故郷に帰り優雅に暮らせるだろう。名前は何だったかな。アレなんとかだったような、まあいいか。
「主様、よくこのような対応が出来ましたね。私の想像を遙かに超えていましたよ」
「なんとなくですよ。相手に威圧感を与えることを考えたら急に浮かんできましたから」
大体の場所は分かったし、行くことにしてもいいかもしれない。とりあえず準備をしよう。
彼女には何も言わなくてもいいだろう。僕はもう十分強いクラスの使い方なども理解しているすぐに帰ってくることが出来るだろう。失敗することはないことを願うが一応すぐにここに戻ってこれるようにはしている。向かうのは少しばかりトラブルを避けるためにも正規ルートで行くことにするべきだろうか。
悩んだ結果メソッドを使用することを決意した。この方が早く到着できる上に何の問題もない。一つ問題があるとすれば一部の国では表に隠密系のメソッドを使用しなければならないことだ。しかしながら敵が潜んでいる場所に行くからには秘匿性が重要になるため使用する予定なので何も問題はないだろう。
少しばかり甘いところはあるかもしれないが今は時間が惜しい明日行こうそう決めた。学校にはこんな状況の為行くことは出来ない。適当な理由さえあれば何の問題もないそれよりも理解しているだろう。あんな事件が起きたのだから。今回の計画を話すと多分許可されないだろう。
そうして、翌日がやってくる。僕はしばらく留守にすると彼女に伝えそして両親にはチャットで伝えた。これでこちら側の準備は終わった。
メソッドを利用して目的の場所に移動する。しかし、一度も行ったことがない場所は怖いのでドイツに設定して隠密化した。そして、瞬きをする間に見える風景は変わっていた。少し前見た風景だ。よく考えたらフランスの方がよかったかもしれないと反省をする。メソッドの使用回数には制限はないが使用すると体力を使用してしまう。なのでできる限り多くは使いたくない。数十年前に復活した鉄道を利用するかと考え駅に向かう。
地図が見れるメソッドを使用し確認する。目的地は西の島国。ゆっくりと動き出す景色はなかなか見れない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます