第35話 彼女の秘密
「何故、私がこれを解決できないかって思っているでしょ」
「そう」
「誰でも思うかもしれないけど私はミリアだけどミリアじゃないの」
「それはどういうことだ」
「私は、ミリアのコピーなの。だから、ミリアが出来ることの権限が基本的には与えられていないの。管理者権限を持っているのであれば私が解決するわ」
「コピー」
「そう、私はただのコピー。だけど少しだけ性格などは異なっているけど基本的な思考は同じだよ。私はまだ性格はいい方かもしれないね」
「それじゃあ、オリジナルには」
「私は定期的に本体には連絡を送っているのだけど最近はそれすらも送れなくなっているから本体の方にもトラブルが起きているのかもしれないな」
そうして、会話をしていく。彼女はどこまで知っているのかそしてどこまで出来るのかにもついて僕は知った。そして最後に質問をした。
「あなたは何歳」
「私?それなら140歳ぐらいかな。オリジナルについては秘密だよ」
「なるほど」
「女性に年齢を聞くのは失礼かもしれないから注意するんだよ」
そうして彼女は去って行った。
魔術という単語もあったが分かり安いように説明していただけかもしれないなと思う。
それにしても複雑だ。僕の家系はそのような感じなんだろうか。そう思いながら行動する。何をすればいいのかは分からないが行動するほかないだろう。
数週間経過する。何か出来たかと聞かれたら何も出来ていないと答えるのが正解だろう。そのぐらい何もしていなかった。そうしている内に世界は大きく動いていた。基本的に姿を隠さなければ行動することが出来ないほどに。自宅は守られているためどうにかなる。両親はすこしばかり困っているが大きな支障はなく自宅で過ごしているがすこしばかり忙しそうだ。
そして、親戚の方ですこし問題が起きたみたいだ。大怪我を負いまずいと。ただしれだけだ。一応メソッド使えば移動できるかもしれないが今は動かない方が聡明だろう。
そして、被害はユカさんのところにまで影響していた。その為彼女は僕の家に避難することになった。彼女のことは両親も知っているので快諾してくれた。というかそうなるようになっていた。物事はそうなるように決まっているのだから。彼女の両親は問題ないと言っていたがこの後はどうなるかは分からない。今現在のこれが日常になっているのだから。その為監視をすることにした。それだけで解決することが出来るだろうから。もし問題が起きるようなことがあればそれでどうにかしようとは思う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます