第30話 覚悟
すやすやと、夢の世界で過ごす。何か後ろ姿を夢の中で見てしまった。
「主様、権限が上昇しましたね」
僕は、目をすこしこすりながらいろいろと見ていく。いろいろと使えそうな物が入っていた。攻撃的な物も多く相手に対抗することが出来そうだ。それにしても"武器生成_再現"とは何だろうか。このレベルにあるということはすこしばかり危険だろうから誰も居なくて広いところでやろう。そして、誰にも見られない場所。ということで蔵にやってきた。2階みたいになっている場所は広く生活も出来そうに感じるが今の僕からすればすこしばかり厳しいかもしれない。
そして使った。手には、青白く光を反射している日本刀もどきが出てきた。日本刀なんだけどどこか何かすこし違う。そのような物だ。何か切れそうな物はないだろうか。そうして果物を出した。下位の方でも使えるので試し切りとそして味を見てみようと思ったからだ。切れ味は素晴らしくそのリンゴもおいしかった。最後は短剣で皮をむいたけど。まあ、十分楽しめた。
「主様、このようなことであまり使わない方がいいかもしれません。誰かに見られるかもしれませんから」
「ここは、大丈夫。今のうちに見ておかなければもう見るのは難しいかもしれないからね」
そう言って興味がわいた物を試していた。
いろいろな物があり結局これだけで一日が終わりそうだ。今日が休みで良かったとすこし安堵する。
そうして翌日がやってくる。今日は学校があるので可憐が心配していた。学校に向かいそして授業を受ける。ユカさんを除いて何かおかしい。社会全体が何かを失い狂ったかのように動いているようなそんな気がした。
「そろそろ行動しましょう」
もう大体敵の場所も分かっている。今考えればおじさんが言っていた欧州というのは敵の近くだからそのようなことを言っていたのだろう。それに、可憐さんも敵は欧州方面に居ると言っていた。これ以上修復が出来なくなる前に対策を取ろう。
まずは、ユカさんだ。この状況に対して何か違和感を抱いているようだった。僕から話しに行くべきか、もしくは彼女から話しかけてくることを待つか。前者であればすぐに解決できる。しかし、彼女が不信感を抱けば問題だ。しかし、これまでにも僕は数回彼女と話している。なので問題はないはずだ。後者である場合、利点として問題なく進めることが出来る、しかし時間を要するだろう。その問題さえなければ十分だ。
覚悟は決めた。彼女のところへ行くか。
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