第15話 覚悟Ⅱ

「占いですか」

「そうです。このようなことは自分だけでは決定できない気がします。誰かに聞いて何か後押しをして貰いたいのです」

「分かりました。私自身は占いという物は出来ませんが未来予測なら少しだけで来ます。それは膨大な計算量の為時間がかかってしまします。それでも大丈夫でしょうか」

「構わない」


「それでは開始します」

「ありがとう」

「今回は、この家系自体に与えられた権限を利用しているため他の人の干渉を受けることはないですが、同時に多くの人をつないだ演算ネットワークを使用しています。内容は暗号化されている為復元が不可能となります。しかし、問題点があり暗号化した際の鍵は基本的にミリア様にも渡されます。ミリア様は閲覧することはほぼないです」

「むずかしいなぁ。それでいつ頃まで」

「今現在情報収集中です。計算に必要なデータを演算メモリに保管しています。その後、メインの量子コンピューターから計算が始まり演算ネットワークも稼働させます。負荷率は3%を予定しており推定時間は2時間程度です。しかし、ミリア様がこちらの演算を使用した場合ミリア様が優先されるためこちらの演算が停止する可能性があります」

「そんなことが」

「しかし、ミリア様自体の演算能力が非常に高いため使用することはないと思われます」

 

 話を聞いていると今回演算を行うのは一般人らしい。その方から演算を行う。その為暗号化が必要。システムは基本的に量子コンピューターと呼ばれる物で行われる。そして古典コンピューターと呼ばれる物も何らかで使うみたいだ。詳しくは理解できない僕でも複雑に行われていると感じる。


 1時間程度経過しただろうか。家の近くに彼女がいた。少しこちらを伺っているような感じだ。彼女のことに対して気にせず気長に解析を待った。

「ところで、演算は僕にも割り当てられているんだよね。そんな気もしないけど」

「主様には、計算は割り当てられておりません。しかし、一般の方も主様と同じように気づくことはないでしょう」

「僕には与えられないんだね」

「そうですね。基本的にレベル3以降に振られます。あなた様の家系はレベル0となっているのでどんな問題が起きたとしても振られることはないです」

「特別扱いか」

「そうですね。また、他の人が管理者権限を獲得してもこちらの機能は使えても私たち家族に対しては計算は振られませんし、ましては自分自身に計算が振られます。また、管理者グループにより明らかに不正とされた場合はすぐに停止されます。なので不正にこの演算を使うことは出来ないのです」

 いろいろと考えていると感じるがなんか言葉に出来ないような感情がある。


「計算が終わったみたいです」

「それで」

「恋愛の感情はあったと言うことで幸せにはなるでしょう。しかし、君が罪悪感にさえずまれてしまうかもしれないと結果が出ました」

 もう少し詳しく出来ないかとはおもう。



「分かった。僕は決めたよ」

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