第14話 覚悟Ⅰ
そんなことがされていたのかと。僕は何も気づくことができなかった。視線などは感じることはあったけどそれが彼女であったのかは分からなかった。
可憐曰く、彼女に対して透視を行おうとしたときにこのようなことが起きたとされているみたいだ。あのとき君がそのようなことをしていなければこのようなことは起こらなかったかもしれないしまた、それ以外の人からこのようなことをされていたのかもしれないと。
僕は、少しは反省するべきだと。
そして解決する方法を聞いた。まだ、問題が起きているのはただ1人だけそれ以外には問題がないようになっていると。それであるなら、彼女を嫁として迎え入れる方法。これなら簡単に解決できる。この家系には能力としてそれが一人だけ出来る。ミリア様が複数の伴侶はいらない。一人を愛すべきだと考えていた。と言うことだ。だけど、彼女の同意なしにそんなことをするのに君が躊躇いがなければねと言うことだ。
「それだと確実に結ばれるんですか」
「そうだね。基本的に婚約とシステムに登録すれば他のシステムとの接続を解除して私たちの家系のネットワークに接続する。そうすれば異常なクラスを隔離して解析も出来る。私としてはそれが出来ればいい」
少しばかり悩む。確実に侑可さんを彼女にすることが出来るしかし、彼女に合意なしでそんなことをしてもいいのだろうか。付き合っているのであれば何の問題もないはずなのに。
「時間を貰えないかな」
「主様。時間はありますがここにいたら侑可さんがもうじき来ると思われます。ここではゆっくり考えることが出来ないかもしれません」
「それじゃあ、どうすれば」
「別荘の方に逃げるかそのままここに残るのもありです。ここに残るのであれば決めるまで出ることはできませんが」
「残る場合は」
「覚悟を決めるしかありませんね」
「それで別荘の場合は」
「別荘で一番近くにあるのは自然保護区の中にあります。そちらであれば基本的に人は入ることは出来ませんので安全です。しかしながら、場所が漏洩してしまった場合は基本的に自宅に残るのと変わりませんね」
「変わらないのか。そしてまだ別荘あるのか」
「別荘についてですか。そうですね。私が把握しているだけでも数カ所ありますね。ここ日本には5カ所ほどあった気がします。海外はえっと」
「もういい。聞いたところで、どこにも逃げることが出来そうにないから」
「左様ですか」
「一つ聞きたいのですが」
「何でしょう」
「好感度などみたいな物は見えますか」
「そのようなことなら、こちらのクラスにあるこのメソッドを使用することをお勧めします」
「可憐ありがとう。そして、もし嫁さんとする場合はどうなりますか。性格など変わって欲しくはないのですが」
「そのようなことでしたら変更しなくても大丈夫ですよ」
「分かりました。そして、最後に占い的な物は出来ますか」
「何ででしょう」
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