第8話 刺客Ⅱ
月曜日になり学校に行く。学校でも誰かに見られているような気がする。まあ、ここでは何か見られていても何かおかしいことなんてはない。
クラスの人の、ステータスを見ようとした。
「ちょっと待って」
僕は、詳しく見るのをやめた。
「少し、見る物に設定が間違っていて履歴が残ってしまう可能性があるの。だから少し待ってくれない」
「えっ」
「私が気がつかない間に少し変更がされていたみたいで...私がハッシュ比較をしておけば良かっただけなのに」
彼女の話をまとめると改竄はほんの少しだけらしい。しかし、それを起動したときに相手に使用履歴が残ると言うことらしい。しかしながら、ログを転送する機能があるのかその継承したクラスで何かをされてしまう可能性があるということだった。現在バックアップから復元していると言うことらしいけどそのクラスを変更することができないのではないのだろうか。
「相手はかなりこのシステムに対して熟知をしているかもしれない。これはあまり良い状況じゃない」
「かなり頭の良い方ですかね」
「そうかもしれない。そして多分もう君のことはばれていると考えて間違いないだろう。今は見極めの時かもしれない。その人たちにとって敵対に値するのかそれともとか。まあ、結局君に対して何らかのアクションを取ってくるに違いない。だから、そのときの護身用の道具でも入手しておいた方がいいと思う」
「護身用か」
「そう、できるだけ君は早くそれを入手した方がいい。君の管理者権限が高ければクラスを用いて戦うことができるけどまだ高くはないからそれまで」
武器か、適当に包丁とかいいかなと思うけど端末上でばれてしまった場合すぐに警察さんにお世話になるだろう。せめて小型のナイフが一番いいだろう。ということで帰って探そうかな。
誰かに見られている気がする。1人だけではない。明らかに複数人から見られているような気がする。何か背中についているのか不安になり。騒がしいところで可憐に聴く。
「背中になにかついている」
「ついてないわ」
「そうか」
大体は想像できる。もう、ここにいてはいけないような気がする。なんとか帰宅して彼女に話を聞く。
「どれだけ僕は見られていた」
「そうだね。基本的に1人のみたまに周りの人が見ていたといった感じだね。まあ、気にすることはないよ」
小さな刃物を鞄の奥底に入れる。使わないことを願うしかない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます