第6話 複製

 そのノートを更に詳しく見てみる。継承されているクラスは、何もおかしいとは思わなかった。他のノートを見てみると全て同じになっている。

「これが複製だと言われたらそう思うけど。同じように販売されているノートと思えば何もおかしくはないんじゃないかな」

「基本的に複製はミリア様が嫌っており。現在できるのはこれだけですがやってみてください。クラスは...」

 彼女の言ったとおりにクラスを参照して使用する。確かにノートは複製することができた。実際はノートをクラスとして複製しているだけだった。それ以外でもできそうだったが基本的にできないように調整されていた」


 しかし、ノートの複製が面白く感じる。これを手品としてもいいかもしれないけど今はもうノートは基本的に使われていない。そのようなもを見せても意味は無いだろう。それに、このような能力を見せない方がいいとされているみたいだ。

 忘れかけていたあれをノートにまとめ始めやっと理解することができた。この家系にはいろいろと決まりがあり複雑であると理解した。


 学校に行く。数年前はほぼ機能していなかったと聞くが本当なのかは分からない。今はあるからそれは間違った情報だろう。なんとなく友人と会話する。彼らはこれまで通り変わらないが彼らの詳細を見ることができる。彼らは前と同じように謎のクラスが存在している。そのクラスを消すことはできない上に何が行われているのかも知ることができない。

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