第1話 はじまり
暑い夏だ。僕は、そんな中家でゴロゴロと過ごしていた。高校生の夏それは青春真っ只中のはずだけど僕はそれとは異なりその言葉とは無縁の生活をしていた。
最近世界が少し変わったような気がするけれども周りの人なんて誰も気にもしていない。と言うか気づいているのだろうかといった感じだ。まあ、何の関係はないだろう。
家のチャイムが鳴り宅配の通知が来ていた。暇なので受け取りに行く。周りの家と比べこの自宅は日本家屋と呼ばれるタイプだ。ご先祖様がこちらの建物を建てたと言われていてお金があったのか敷地が広い。そのせいで少しばかり面倒だが。受け取り口を開き受け取る。箱は綺麗だけど今使われているのではないと感じられる。発送元は書いて無く宛先は僕の家庭のみを指定している。普通は、名前がしっかりと書かれているがこれは違うので中身に興味がわいてきた。押さえられなくなってしまったのでカッターナイフを持ってきて開封した。中には厳重に固定された小さな箱が入っていた。小さな箱を丁寧に取り出して開封すると指輪が入っていた。
キラキラと輝くような装飾が一つありそれ以外が特に変わっているわけではない。そのキラキラと光っている物はダイヤモンドとはなんだか違うような気がする。見たこともないような宝石だ。
見れば見るほど指につけたくなってしまった。そして、指につける。その指輪から何か奇妙な物が飛び出し僕の指に次々に刺さっている。
「あ゙あ゙ぁぁぁ」
言葉にならないような声を出しながらも何度も取ろうとしたがどうしてもとれなかった。痛みが落ち着いた。慣れたのか分からないけど落ち着いたのでそれを見てみる。指輪を中心に飛び出した物が僕の指に刺さっていた。どうやっても抜ける気もしない。
諦めて、親が帰ってくるのを待っていた。どこからか声が聞こえてきた。疲れているのかと思ったけれどもそれははっきりと聞こえる。
「私をよんで」
そんな感じの声が繰り返して聞こえてくる。ついに押さえられなくなって。
「どこにいるんだよ。それに呼んでって何なんだよ」
僕は、そのう一言言ってキレた。
「それを触って」
それと言われて何かと思ったが指輪のことを思い出し触った。すると目の前に文字が入力できそうな画面が出てきた。
「この通りに"CALL MPI -administrator.info.*"」
文字が流れた後何かまた同じ物が表示されていた。これは夢だろうだから、素直にしておけばいい夢になるそう思うしかない。
「次に、私を出して欲しいから"CALL GRANT L2 of 'support_interface05' "」
すると目の前に、小さな少女みたいな形が形成され登場した。かわいいとはす軍医思えるような造形だ。
「私は、あなたの為に尽くす為の存在です。主様私に名前をつけてくださいませ」
夢なのに、こんなことができるとは自分の想像力が憎い。
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