第??話 精霊?贈〇✕
ライト 「激レア魔法少女のフィギュアゲットですぞwwwww」
王道冒険ファンタジーのハズだが……?
=======★☆========
ネイリー 「みんなー!食事が出来たよー!」
ハートのエプロンを着用したネイリーがやんわりとした声で叫ぶと、ライト、リリア、マレインは反応し振り返る。
並べられた料理はビーフシチューと付け合わせのポテトサラダ。そしてポタージュ。どれもこれも手が込んでいる料理だ。
ライト 「ネイリー氏の料理は上手ですからなwwIQ200の知能を持つ私目が保証しますぞww」
赤いバンダナを額に巻いているライトは眼鏡を片手でクイっとあげる。
服装は上からジージャンを羽織り、中には推しの魔法少女キャラが描かれた白Tシャツ、下はジーパンをはいていた。
おまけに手には指なし革手袋をつけ、リュックを背負う。
誰の目から見ても明らかなヲタクであるライトは、背負っているリュックの鞄から魔法少女の未開封フィギュアがチラリとみえている。
リリア 「私だって料理、得意だけどな?」
回復能力者にも関わらず、リリアは腕やふくらはぎに少しでも力を入れるとコブが出来る程の筋肉質。愛用の大きな棍棒を片手で背負っている。
ライト 「ドゥフwwwww何だか耳が壊れましたぞwwwww」
リリア 「ライト!お前うるさいんだよ!」
ライトはリリアに顔面を殴られ地面に擦れたまま50メートル先まで勢いよく吹き飛ぶ。
立ち上がるとジージャンの袖が引きちぎれ半袖姿になるが、魔法少女の未開封フィギュアが入ったリュックだけは大切に抱え守り通す。
マレイン 「ネイリーさんは良いお嫁さんになるっすね。うっす」
そして髪を金色に染め、耳にはピアスをジャラジャラとつけ如何にもチャラいマレインはクールに答える。
ネイリー 「そうそう!今日は皆にハンカチも作ったの!」
マジックバックから作ったハンカチを取り出し渡していく。
四角い形のハンカチの端には綺麗な2重線の藍色の刺繍、マークとして綺麗なコスモスの花が器用に縫っていた。
ライト 「ネイリー氏ww汗を拭く時に使わせて貰いますぞww」
リリア 「可愛い!今度、私も作ってくる!」
ライト 「リリア氏wwwww死んでもいらないですぞwwwww」
リリア 「ライトは一回、死んで来い!!」
ライトはリリアに再び顔面を殴られ物凄い速さで地面に擦れたまま100メートル先まで吹き飛ぶ。
地面に擦れバンダナや服、リュックは半分に破れるが、立ち上がるとリュックの背負う紐がいい具合に横のまま腰辺りに留まりポーチ替わりになる。
ポーチの中からは未開封の魔法少女フィギュアが使用用、鑑賞用、保存用の3体が見えたまま手で押さえ命がけで守り通す。
マレイン 「このハンカチ大事に使わしてもらいますわ~。うっす」
受け取ったハンカチをマジックバックの中にさっといれた拍子に、題名『口説きたい女性リスト』と書かれたノートがポロっと零れる。
ライト 「マレイン氏ww大胆ですなww」
リリア 「ヲタクのお前には一生、縁が無さそうだけどな!」
マレイン 「ちょっと最近~人生アゲアゲ的な?ライトさん~喧嘩売っちゃったみたいで~。すんません。うっす」
マレインはノートを持つと見せつけるようにマジックバックの中へ入れる。
ライト 「マレイン氏ww私目の嫁は2次元のみですぞww」
リリア 「きっも!」
ネイリー 「さぁさぁ皆!楽しくご飯を食べましょう!」
ネイリーは両腕を大きく広げ、声を出すと3人は席に着席する。
ライト 「いただきますぞww」
リリア 「いっただきっまーす!」
マレイン 「うっす。いただき。うっす」
マレイン以外が手を合わせると、ネイリーが腕をふるった料理に手を伸ばす。
ライト 「うまい!wwですぞ!ww」
リリア 「美味しい!」
マレイン 「これ、うまいっすわ。うっす」
至福な顔で食事を楽しむ。器を空にし食事を済ませると4人は冒険者ギルドで受けた『魔物』退治の依頼を再開する。
ライト 「魔物おりましたぞww」
指を差した先には草陰でカサカサと音が鳴っている。
リリア 「私から行く!おらああああ!!」
リリアは大きな棍棒を片手にカサカサと音が鳴る草陰へと向かう。
「ブ、ブ、ブ、ブヒイイイイイイ!!」
家畜用の豚は振り向くと、鬼のような形相で接近するリリアに狂気を抱き一目散に逃げ回る。
ネイリー 「キャーーー!!こわぁぃぃぃ!!!」
拳を構えるネイリーの目の前に豚が迫り、尻餅をつくように転び両腕で頭を抑えると、マレインが前へ出る。
マレイン 「
目の前にハートの形をした土の壁を詠唱すると豚はぶち当たり怯む。
ネイリー 「マ、マレインさぁぁんん~~~ありがとう~~~」
マレイン 「気にしないで下さいっす。うっす」
マレインは髪をかき上げると斜め下に座るネイリーの顔をチラリと見つめる。
マレイン (ネイリーさん…俺に惚れちまったな……)
「ブヒイイイイイ!!!」
壁に衝突した豚は立ち上がるとライトの方角へと突進する。
ライト 「私目の方へと突進しますかwwこの剣の威力を見せてやりますぞww」
ライトは剣の鞘を抜くと豚の方へと向ける。
ライト 「醜い豚よ…我が聖剣の威力を心しかと目に焼き付け!!ダイナミック・ストロング・ホーリーセイバー!!!!!この聖剣、エクスカリバーで全てを無に返そう!……ハズレタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!wwwwww」
クレーンゲームで取ったであろう、おもちゃの剣を振り回すライトだが見事に的が外れてしまい、そのまま豚に突進される。
ライト 「痛いですぞーーwwwww」
ゴロゴロ転がり苦しんでいるライトをよそ目にリリアは猛スピードで豚の位置まで走り棍棒を力強く振る。
リリア 「このブタ野郎おおおおおおお!!」
ライト 「リリア氏ーー!wwwww私目は豚ではないですぞーーwwwww」
棍棒はライトの尻にぶち当たり軽く身体が浮くと地面に叩きつかれる。豚は激しき動き回り再びネイリーの元へ突進する。
ネイリー 「イヤーーー!!こっちこないでぇぇぇ!!」
マレイン (やっべ…。自分のかっこよさに酔いしれていた…)
真横から突進する豚に対し、ネイリーは拳を無意識的に突き出す。
「ブヒイイイイイイイイっっ!!!」
豚は大きく宙を舞い、星のように小さく輝き遠くへ消えていく。
ネイリー 「は~~~~…。怖かったぁぁぁぁ」
胸に手を当て安堵するネイリーにマレインは引きつった顔で『口説きたい女性リスト』の一覧からネイリーの名前に線を引く。4人は依頼を達成し、冒険者ギルドに戻り報告をする。
ライト 「では、私目は家に帰ってフィギュアを堪能しますぞwwではww」
ネイリー 「私は、可愛いハートのクッキーを作って持ってくるね!皆ー!またねー!」
リリア 「私は帰って筋トレでもするわ!じゃあね!」
マレイン 「俺はとりま、気になる女性を連れて海に直行的な?うっす」
4人は別れを告げると自分だけの時間を楽しむ事となった。
=========★☆=========
本当は本編を公開しようと思いましたが、
折角のエイプリルフールなのでぶっ飛んだ事を執筆しました!
(執筆中、自分も笑ってしまいましたw)
こういうのもたまには良いかもですね(*‘∀‘)
拙い文章ですが、読んで頂きありがとうございました!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます