第5話

その汚い園は梅雨を明ける頃にはもっと汚くなっていた。


僕はCクラスで友人を作らないとすぐに決心した。

このクラスの男子たちはまるで、意地悪な女子のようで本当に怖い。

僕にとって、怖いそして気味が悪い以上に感情はなかった。


でも顔がいい、そして姿勢が綺麗で立っているだけで絵になる。Cクラスでも、全員がそうだと担任が言っていた。



英語教養の時間、僕はこの学園のレベル的にずば抜けて頭がよかった。

この授業の時、僕は晴れ晴れとした気持ちでSクラスに向かう。


何も恥じることはない。そう思っていた。


教室の扉を開けると、ふわりと薔薇の匂いがした。

ここは花園なのだろうか、眩暈が起きそうなほどの美しい香りに僕は立ち止まってしまった。


いや、それだけでもなさそう。


この授業で、Sクラス以外からきてる生徒は僕だけだった。



『もしかして、君Cクラスのサクマくん?』



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