第5話
その汚い園は梅雨を明ける頃にはもっと汚くなっていた。
僕はCクラスで友人を作らないとすぐに決心した。
このクラスの男子たちはまるで、意地悪な女子のようで本当に怖い。
僕にとって、怖いそして気味が悪い以上に感情はなかった。
でも顔がいい、そして姿勢が綺麗で立っているだけで絵になる。Cクラスでも、全員がそうだと担任が言っていた。
英語教養の時間、僕はこの学園のレベル的にずば抜けて頭がよかった。
この授業の時、僕は晴れ晴れとした気持ちでSクラスに向かう。
何も恥じることはない。そう思っていた。
教室の扉を開けると、ふわりと薔薇の匂いがした。
ここは花園なのだろうか、眩暈が起きそうなほどの美しい香りに僕は立ち止まってしまった。
いや、それだけでもなさそう。
この授業で、Sクラス以外からきてる生徒は僕だけだった。
『もしかして、君Cクラスのサクマくん?』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます