第4話
Cクラス。
小さな標識に大きなクラス。
許せない、これから三年間ずっと、Cクラスってことなのか。
顔は整形なんて許されたものじゃないから、いじったらすぐバレるし、そう簡単に綺麗を変えることはできない。
『あれ、お前サクマじゃない?』
クラスに入るなり、僕に声をかけてきた同級生がいた。
そこにいたのは、小学校が同じだったやつだった。
「ハナノくん、だよね?」
そう、ハナノくん。彼も昔から綺麗だった。
昔は坊主で野球少年だったが、顔が綺麗でそして高身長、男子から見ても羨ましいくらいの男の子だった。
ハナノとは、友達ではなかった。
クラスメイトでもなく、小学校が同じだけの同級生だった。
『久しぶり〜!なんでお前ここいんだよ!』
「いや、そっちこそ。ハナノくん、友達いっぱいいたよね?よく入学できたね」
『あ〜笑 俺さブスとはつるまない主義だったからさ周りには変なのいないんだよ〜だから入れた!』
入学して早々、クラスメイトにここまで嫌悪の感情が湧くとは思わなかった。
周りを見渡すと、ハナノのように気さくで友達ができやすいタイプのやつらが沢山いることに気づいた。
そして気づく。
綺麗な園は、一番汚いってことに。
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